アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)は2026年F1日本GP予選で10番手に入り、鈴鹿でQ3進出を果たした。週末序盤はギアボックスの問題でフリー走行2回目の大半を走れず、フリー走行3回目でも十分な周回を重ねられなかったが、予選ではその不利をはね返した。ジュニア時代に鈴鹿を走った経験がないルーキーにとって、走行不足は大きな痛手だった。
それでもリンドブラッドはQ2最後のアタックでマックス・フェルスタッペンを上回り、トップ10入りを実現。予選後には、自身の思い切ったアプローチとチームへの感謝を率直に語った。リンドブラッド「何も考えずに全開でいった」アービッド・リンドブラッドは、予選で10番手を獲得したあと、ここまでの週末は決して簡単ではなかったと振り返った。「正直に言うと、ここまでは簡単な週末じゃなかった。FP2はほとんど全部を逃したし、FP3もトラブルでかなりの時間を失った。だから、このセッションに入る時点ではかなり期待は低かった。Q1を突破できればという話をしていたくらいだった」とリンドブラッドはスカイスポーツF1に語った。「すごくうれしいし、僕が自信を持てるマシンを用意してくれたチームには本当に感謝している。走行距離を失った状態で、ルーキーがこういうコースに来るのは簡単じゃない」「ここは自信が求められるコースだから、たくさんの周回を逃しながら、それでもすぐ限界まで持っていけたのは、彼らのおかげという部分が大きい」「それに正直に言って、自分自身のこともすごく誇りに思っている。Q2で僕がやった仕事はかなり印象的だったと思う。あのラップは本当に楽しかった。1回目のランを終えたあと、完璧な仕事ができれば、ぎりぎりで通過できるかもしれないと分かっていた」「自分に言い聞かせたんだ。何も考えずに、うまくいくことを願って、全開でいこうって。こういうコースでマシンと一体になって走るのは、本当に高揚感があったし、すごく楽しかった」走行不足の週末でつかんだQ3進出今回の結果は、リンドブラッドにとって流れを取り戻す意味でも大きかった。デビュー戦のオーストラリアGPでは印象的な走りでポイントを獲得した一方、中国GPでは苦戦し、スピンもあって12位以上を狙えなかった。それだけに、鈴鹿でフェルスタッペンを11番手に押し下げる形でQ3進出を決めたことは、さらに価値のある内容となった。フェルスタッペンはその後、レッドブルが依然としてバランスの問題を解決できていないと認めており、そのなかでリンドブラッドは0.153秒差で上回った。「こういうセッションをテレビでたくさん見てきた。恐れずにただ1周をまとめて、すべてを懸けるチャンスを得ることを夢見ていた」とリンドブラッドはF1のメディアに語った。「ウォールに当たるなら当たるでいい。でも、すべてを完璧にできれば、Q3の可能性はあると分かっていた」Q3には課題も残した一方で、リンドブラッドはQ3の内容についてはまだ改善の余地があったことも認めた。トップ10に入れた満足感はありつつも、最後の走りを完璧にまとめられた感覚ではなかったという。「Q3ではもう少しうまくやれたと思う」とリンドブラッドはスカイスポーツF1に語った。「完璧には決めきれなかったと思う。少しうれしくなりすぎてしまって、もう少し集中している必要があった。でも結局のところ、まだ僕は3戦目なんだ。こういうことから学ぶことはたくさんある。ただ、Q3に入れたことがうれしかった。正直なところ、僕たちは完全にそこにいるべき位置ではないかもしれないから」