GM/キャデラックが2026年にF1に参入する予定であることを受け、アンドレッティ・グローバルは、元ルノーのエンジニアであるロブ・ホワイトを最高執行責任者(COO)として迎えることを発表した。ロブ・ホワイトは、1990年にコスワースに入社し、7年後に同社のチーフエンジニアに就任するなど、F1での豊富な経験を持つ。2003年にコスワースを退社したホワイトは、2004年にルノーのエンジン技術ディレクターとして入社し、翌年にはヴィリーに拠点を置くエンジン部門の副社長に昇進した。
この時期にロブ・ホワイトはルノーF1チームの成功に重要な役割を果たし、2005年と2006年の両方でドライバーズおよびコンストラクターズの両方のチャンピオンシップを制した。ロブ・ホワイトの役割は、当時ルノーエンジンを使用していたレッドブルが2010年から2013年の間に両タイトルを獲得するのにも貢献した。最近まで、ロブ・ホワイトはアルピーヌへの移行期にあるチームで同様の役割を担っていたが、今年6月には、前任のチーム代表ブルーノ・ファミンによる過酷なリストラ計画の犠牲者となった。アンドレッティは4月にシルバーストーンに新施設を開設した。ロブ・ホワイトは自身のLinkedInページで、アンドレッティ・キャデラックの最高執行責任者(COO)に就任したことを明らかにした。「チームに参加できて興奮している。私より先にチームに加わった人々が成し遂げてきたことすべてに、非常に感銘を受けた。これから待ち受ける挑戦を心待ちにしている」先週の発表まで、アンドレッティのF1の未来は暗いように見えたが、すでに大規模な採用活動を開始しており、ニック・チェスターをテクニカルディレクターに、ジョン・トムリンソンを空力部門のトップに、そしてパット・シモンズをエンジニアリング部門のエグゼクティブコンサルタントに迎え入れている。3人ともルノーでロブ・ホワイトと共に働いており、F1参戦に向けた準備を進めるチームに確固たるアイデンティティを与えている。特にGMはパワーユニット製造業者として登録しており、ロブ・ホワイトのエンジン屋としての知識は大きなお通しとなるはずだ。アンドレッティの名前は消えているものの、チームは事実上アンドレッティが運営することになる。GM/キャデラックの参戦発表のリリースに記されたTWGグローバルは、マイケル・アンドレッティが最近、一歩身を引いた際にアンドレッティ・グローバルの運営を引き継いだダン・トウリスの会社である。チームは4月に新しい施設をシルバーストーンに開設しており、インディアナ州にある既存の本社と並行して運営される。