2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選後、メルセデスのキミ・アントネッリに対し、黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格ペナルティが科された。FIAスチュワードは、アントネッリがQ3終盤にマックス・フェルスタッペンのスピンによって提示された黄旗に対し減速を試みたことは認めた一方、その減速は「不十分かつ持続性に欠けていた」と判断。スーパーライセンスにはペナルティポイント1点も加算された。
黄旗で減速も「十分ではなかった」と判断アントネッリはQ3最後のアタック中、最終コーナーでスピンしたマックス・フェルスタッペンの影響により黄旗区間を通過。この件について予選後に審議対象となっていた。スチュワードはテレメトリーを精査した結果、アントネッリが黄旗を確認してアクセルを戻したこと自体は認めたものの、その減速はごく短時間にとどまり、事故現場を通過した際の速度は前周よりもわずかに高かったと結論付けた。ミニセクターのタイム差は自己ベストより0.03秒遅いだけで、黄旗区間進入時には前周より14km/h遅かった一方、ブレーキングを弱めたことで事故現場通過時には逆に3km/h速かったという。FIA側も、この区間全体の速度低下は1%未満だったと報告している。スチュワードは「過去におとがめなしとなった事例とは異なり、同様の条件下で十分な速度差が確認できなかった」と説明し、違反が成立すると判断した。通常なら5グリッド降格も情状酌量で3グリッドに軽減スチュワードによれば、この違反に対するガイドライン上の標準的な処分は5グリッド降格となる。しかし今回は、アントネッリが実際には減速を試みていたこと、さらに黄旗提示から反応までの時間と距離が限られていたことを考慮。その結果、「減速は行われたものの不十分で持続性がなかった」と認定し、処分を3グリッド降格へ軽減した。これによりアントネッリは予選4番手から7番グリッドへ降格。オスカー・ピアストリが3番グリッド、フェルスタッペンが4番グリッドへ繰り上がることになった。アントネッリ「できる限り減速した」予選直後、アントネッリは自身の対応について「黄旗がコーナー進入時に提示されたので、できる限り減速しようとした」と説明していた。「オンボードを見れば分かるけど、ターン9では追い風の影響でコンマ1秒ほど失い、最終コーナーでも前の周回でタイヤのグリップを最大限に引き出せなかったことでコンマ15秒ほどロスしていた」「黄旗はコーナーへ進入するタイミングで提示された。だからできる限りアクセルを戻した。実際にアクセルは戻したし、最低速度も前よりかなり落とした。それでも残念な結果になってしまった」さらにタイムへの影響については、「3番手は間違いなく獲得できたと思う。でもポールポジションまでは届かなかったはずだ。ランド・ノリスにはおそらくコンマ05秒ほど届かなかったと思う」と振り返った。今回の裁定により、ドライバーズランキング首位を走るアントネッリは、決勝を7番グリッドからスタートすることになった。
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