スクーデリア・アルファタウリのギヨーム・デゾトゥー(車両パフォーマンス責任者)が、2023年F1第18戦カタールGPの決勝を振り返った。リアム・ローソンはおそらく今季最後のレースをドライブした。トラックリミットに苦しんだが、他のドライバーと違って何度もペナルティを受けることはなかった。しかし、昨日のリタイヤと相まって、17位でフィニッシュ。夢のような最終戦ではなかった。
角田裕毅は、マシンの調子が今ひとつだったこともあり、11番グリッドからスタートして15位まで順位を下げてフィニッシュした。「今日のレースは、各タイヤセットで走れる最大周回数が18周という制約があった」とギヨーム・デゾトゥーはコメント。「後方グリッドからスタートしたリアムは、ソフトコンパウンドのタイヤで積極的にスタートし、スタートで他車を攻めようとした。セーフティカーピリオド中に起こった最初のチャンスでピットに入った」「残念ながら、リアムは1回目のピットストップの後、ペースをつかむのに苦労した。第3スティントのペースは裕毅に近づき、ミディアムコンパウンドでレース終盤に向けてさらに向上したが、前車を捉えるには十分ではなかった」「裕毅のレースも難しかった。第3スティントではマグヌッセンに食らいついていったが、後方でピットインしたアルボンとのバトルでタイヤに負担がかかり、順位を落としてしまった」「シンガポール以降、予選でも決勝でもマシンのパフォーマンスは良い傾向にあったが、ここドーハでは同じことができなかった。今日は直接のライバルに及ばなかったので、バランスの進化とタイヤの状態を分析する必要がある」