スクーデリア・アルファタウリのジョナサン・エドルズ(チーフレースエンジニア)が、2023年F1第13戦ベルギーGPの予選を振り返った。ウェットコンディションでスタートした予選で、角田裕毅はQ1を9番手で突破して、スペインGP以来のQ2進出を果たすと、ソフトタイヤでの最終アタックで競争力のあるラップタイムを記録するが、路面が急速に乾いていくなかで、最初にタイムを出したこともあり、最終的にカットアウトラインから0.364秒差でQ3進出を逃し、11番手で予選を終えた。
ダニエル・リカルドは、Q1でトラックリミット違反によってベストタイムを抹消されたことも響き、19番手で予選を終えた。「大雨の影響を受けたベルギーGP週末のスプリントウィークエンド形式で、興味深い金曜日のランニングとなった。FP1は雨の強さとコンディションが急速に変化し、ウォッシュアウトだった。コースコンディションを測るためにフルウエットコンパウンドで何周か走ったが、雨脚が強まったため中断せざるを得なかった」「ようやくインターミディエイトタイヤを履いたが、どちらのドライバーも計測ラップを完了する前に赤旗によりセッションが終了したため、予選に向けてデータがほとんどなかった。とはいえ、インターミディエイト・コンパウンドがほとんどのコンディションで速そうだということは十分にわかった」「予選前に雨が降ったため、インターミディエイト・タイヤでセッションがスタート。両ドライバーのラップタイムは非常に競争力があったが、オー・ルージュでフラットになろうとしたダニエルがわずかに幅寄せしてしまい、トラックリミットでラップが削除されてしまった。後のセッションでも競争力があったのは明らかだっただけに、非常に残念だ。「予選前に雨が降ったため、セッションはインターミディエイトタイヤで開始されたため、コースが最速になることがわかっていた最後に新品のインターミディエイトタイヤで1周する時間を確保できるようにランプランを調整した。両ドライバーのラップタイムは非常に競争力のあるものだったが、オールージュでフラットになろうとしたダニエルがわずかにワイドにスライドし、トラックリミットによりラップが削除されてしまった。彼がその後のセッション競争力を発揮していたのは明らかだったので、非常に残念でした。「裕毅はQ2に進出した。ラップタイムがウェットタイヤとドライタイヤのクロスオーバーに近かったため、インターミディエイトコンパウンドを使用し、セッションの最後にドライタイヤで2回連続プッシュラップを行うことにした。裕毅はソフトコンパウンドでとてもいいラップタイムを記録してくれたが、我々にはQ3進出を果たすだけのペースがなかった。我々は最初にラインを通過したドライバーのひとりので、もっとあとから行って路面の改善を活かせることもできたかもしれないが、そうなれば黄旗や赤旗に引っかかるリスクもある」「いずれにせよ、今日のパフォーマンスには満足しているし、ドライでの走行が期待される日曜日の決勝に向けて、いいセットアップができたと思っている」