スクーデリア・アルファタウリのクラウディオ・バレストリ(チーフエンジニア / ビークルパフォーマンス)が、2023年第8戦スペインGPの予選を振り返った。アルファタウリは、いくつかのインシデントの後、両ドライバーが新しいゴムを求めてピットに出入りする多忙なQ1を迎えた。角田裕毅はターン11でハーフスピンし、デ・フリースも同様に赤旗が出る前にスピンした。
赤旗中断の後、デ・フリースはそのコーナーで再びスピンしたが、見事に逆転してQ2進出を決めた。しかし、タイヤが残っていなかったので、アルファタウリのペアはそれ以上のことはできなかった。「両車でプログラムを完了し、好調な金曜日を過ごした後、主な目標は、最初のラップでソフトタイヤからより多くのパフォーマンスを引き出すことだった。裕毅側のガレージでは、安定性を高めるためにマシンのセットアップ調整も目標としていた。適用された変更は、FP3の開始時にドライコンディションで走行できた数周でうまく機能していた。数分後、雨がコースに降り注ぎ、インターミディエイトタイヤをテストする可能性が生じた」「予選セッションは熾烈を極めた。コースは最初はほぼドライだったが、最終セクターはまだ滑りやすかった。すぐに小雨が降り始め、グリップの低さに多くのドライバーが巻き込まれ、その中には裕毅とニックも含まれていたが、タイヤにダメージを負い、ターン12でボッタスの赤旗が出る前にラップをクローズすることができなかった。この時点から雨は止み、走行可能となった。この時点から雨は止み、トラックが大きく改善されるのが確認できた。両ドライバーとも良い仕事をしてQ2進出を果たした。「Q2は、ニュータイヤがもうなく、このような厳しいトラックでは、タイヤのパフォーマンスが急速に低下する傾向があるため、難しい状況だった。裕毅のQ2最後のラップはとても力強かったが、残念ながらターン5の出口でトラックリミットのために削除されてしまった。悔しい結果に終わってしまったが、昨日、今朝とバランスに苦しんできただけに、このラップには満足できるだろう。レースに関しては、タイヤのデグラデーションが重要な役割を果たすことが予想されるので、今夜はあらゆる可能性を分析し、明日の挽回とポイント獲得を目指します」