スクーデリア・アルファタウリのマシンパフォーマンス責任者を務めるギヨーム・ドゥゾトゥが、2022年F1第12戦フランスグランプリの決勝を振り返った。8番グリッドからスタートした角田裕毅は、オープニングラップでのエステバン・オコン(アルピーヌ)との接触によるマシンの損傷が悪化して19周目にリタイア。12番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、アップデート版のAT03に苦戦し、12位でレースを終えた。
「残念ながら、ポイントなしでポール・リカールを去ります。裕毅のレースはオコンと接触した直後に台無しになり、最後尾でDNFとなりました。裕毅はレースを続けようとしましたが、ダメージが大きく、上位に追いつけるペースを維持できませんでした。ですので、リタイアしか選択肢はありませんでした」とギヨーム・ドゥゾトゥは角田裕毅のリタイアについて説明。また、ピエール・ガスリーのパフォーマンスについては「ピエールのレースは、後方からスタートすれば苦しくなるのは分かっていたので、戦略を変えてハードタイヤを履かせました。前半は問題ありませんでしたが、28周目にアルボンをオーバーテイクしようとしたときにミスをしてポジションを下げてしまいました。あのあとはハードプッシュし、優れたペースで失地回復を狙いましたが、アストンマーティン勢には追いつけませんでした」と語った。「内容が良かった金曜日のあと、マシンをポイント圏内に送り込むための設定ができなかったので、苛立ちが募りますが、今後のレースに向けてポジティブな材料を得ることができました。ハンガリー前にデータを確認して、新しいエアロパッケージの設定を改善します。必ず戻ってきます!」