スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、昨年、一貫性に欠けるルーキーイヤーに苦しんだ角田裕毅が、2022年に良いシーズンを過ごすことを期待していると語る。以前、角田裕毅は、F1に移行するためのフィジカル面の要求を過小評価し、最高のパフォーマンスを発揮するために必要な十分なトレーニングを怠ってしたかもしれないことを認めている。
だが、フランツ・トストは、その考え方は少し自己批判的すぎるとし、実際には角田裕毅自身が当時感じていたよりも壮健で強かったと感じていると語る。「裕毅は自分が思ったほどフィジカルコンディションが悪くなかった」とフランツ・トストは語った。「F1ドライバーのためのフィジカルトレーニングをするのは難しい。最高のトレーニングは常に車を運転することだ」「すべてのドライバーは自分が十分に壮健ではない思っているし、もちろん、彼はフィジカルトレーニングを増やす必要がある」「彼はそれを真剣に受け止め、1日2回トレーニングを行ってきた。また、技術面を学ぶためにエンジニアと多くのレッスンを受けた。そして、裕毅は大きく改善した」メルボルンは、新型コロナウイルスの発生により2021年のF1カレンダーにレースがなかったため、アルバート・パーク・サーキットでレースをしたことがない角田裕毅はある意味でルーキー時代に戻った。そして、フランツ・トストは、メルボルンでの週末のパフォーマンスは彼がどれだけ向上したかを示していると述べた。「彼は初めてここに来たが、彼は非常に良いパフォーマンスを示していたし、彼は非常に良い道を進んでいる」とフランツ・トストは語った。「彼は完全にスケジュール通りであり、特に後半に速くて信頼できる車を彼に提供すれば、非常に良いシーズンになると期待している」バーレーンの開幕戦で角田裕毅はポイントを獲得したが、スクーデリア・アルファタウリは信頼性の問題に苦しんでいる。角田裕毅はジェッダのグリッドに到着する前にマシンが故障し、メルボルンではチームメイトのピエール・ガスリーが9位でラインを越えた一方で、トップ10の圏外でレースを終えた。「今日はペースがありませんでした」と角田裕毅はレース後に語った。レース全体に渡って苦労したので、このようなことが二度と起こらないよう原因を究明する必要があります」「他のマシンに追いつき、DRSを使用できる距離に留まるのが非常に困難でした。全体的なパフォーマンスが不足しているだけで、ここまで悪いとは予想していませんでした。 しかしこれが現実なので、ポジティブに気持ちを切り替えて次のレースに向けて改善していきたいと思います」スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、角田裕毅はレースで使用された両方のピレリコンパウンドで「ペースを上げるのに苦労していた」と語った。「金曜日と土曜日のセッションで彼は自分のマシンにかなり満足していたので、この背景にある要因を理解する必要がある」「次のレースに向けてやるべきことはたくさんあるが、同時にチャレンジを楽しみにしている」