トロロッソから名称を変更して初の公式走行を迎えたアルファ・タウリ・ホンダは、ダニール・クビアトがフェルスタッペンと0.182秒差の5番手タイム。セットアップ変更を行いながら、116周を走行した。ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター) 「全体として今日の内容には満足している。午前のセッションは空力データの収集と、バックグラウンドのテストを実施することに時間をかけ、その上で新車の反応を理解し始められるようにベーシックなセットアップ作業に移行した」
「この作業は午後も継続し、長めの走行と、C2タイヤを生かしながら、1日の終わりにかけてはメカニックたちのためにピットストップの練習も実施した。要約すれば、これまでに学んだことについてはまずまず満足しているが、同時にまだテストプログラムは始まったばかりであり、新車のポジションを理解し、開発の優先を確認するためには多くの作業に取り組む必要がある」 ダニール・クビアト「テスト初日の今日は大きな問題が起こらずに走行を重ねられて、なかなかいい一日だった。初めてのドライブだったけど、まるで乗りなれたマシンのような感覚だった。朝はルーティンのチェックをこなしていたので、作業に少し時間がかかって いるように見えたかもしれないけど、最初のテストなのでチームにとっては必要な時間だった。(午後に)本格的な走行を開始してからは順調に周回を重ねることができ、新型マシンの理解を少しずつ深めていった。また、いくつかのセットアップも 試し、なかにはレースウイークで使わない可能性のあるアイテムもあったと思う。まだ初日を終えただけなので、オフシーズンでどのくらい進化できたかを語るのは難しいし、マシンのベストなバランスを見つけるためにはもう少し時間が必要だ」田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)「我々のパートナーである2つのチームと一緒に今シーズンを戦うマシンを作り上げ、ここバルセロナでウィンターテスト初日を問題なく走行できたことを嬉しく思っています。ここからシーズンに向けた準備が大詰めとなる中、トロロッソから名前を変え新たなスタートを切ったスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの新しいカラーリングを施したマシンが走行しているのを見るのは、とても新鮮な気持ちでした。また、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手については、全ドライバー中最多の168周を周回し、初日から力強い走りをみせてくれました。どのチームにとっても同じですが、今年のテストの日数は例年の8日間から6日間に減少したため、一日のプログラムはこれまで以上に濃厚なものとなり、その重要性も増しています。今日のセッションについては例年のテスト初日と同様に、両チームともマシンと、我々のPUであるRA620Hの機能確認に取り組みました。それぞれほぼ予定通りにスケジュールを消化し、実りある初日になりました。テストでは普通のことですが、いくつかの改善点も見つかっていますので、今晩トラックサイドのナイトシフトチームとSakuraのファクトリーとでデータの分析を行い、明日以降に向けて準備を進めます。この後も多くのテスト項目が予定されていますので、明日以降も精力的に走行に臨みます」
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