フェルナンド・アロンソの2026年F1ベルギーGPでの苛立ちは、チェッカーフラッグ後の走りにも表れていたようだ。元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、アストンマーティンF1の苦戦を強いられるアロンソが、インラップで「マシンの中で狂ったようだった」と振り返った。アストンマーティンF1は今季ここまで深刻な戦闘力不足に苦しんでおり、ベルギーGPではアロンソが2周遅れの最下位でフィニッシュ。
チームは今週末のハンガリーGPで大規模アップグレード「AMR26B」を投入する予定で、現状最後のレースとなったスパでフラストレーションは頂点に達していたようだ。ウェバー「マシンの中で狂ったようだった」ベルギーGPでアロンソは孤独なレースを強いられ、2度の周回遅れとなり最下位でチェッカーを受けた。最後尾を走っていたチームメイトのランス・ストロールもリタイアしたため、アストンマーティンF1にとっては厳しい週末となった。チャンネル4のベルギーGPハイライト番組で、「F1で最下位を走ることと、F1にいないことのどちらがいいか」と問われたウェバーは、アロンソの心境について次のように語った。「彼は間違いなくそんなことを考えている。疑いようがない」さらにウェバーは、チェッカー後のインラップで見せたアロンソの挙動が、彼の精神状態を物語っていたと明かした。「彼のインラップを見ていた。チェッカーを受けてラ・ソースまで行き、そこからピットレーンへ戻る。実際には200メートルほどしか走らない」「それなのに彼はアクセルを踏みつけ、マシンを横滑りさせていた。マシンの中で狂ったようだった」「彼にとって8月の夏休みは、いろいろ考える時間になるだろう」AMR26B投入がアストンマーティンF1の転機となるかアストンマーティンF1はハンガリーGPで、エイドリアン・ニューウェイが「Bスペックカーに匹敵する」と表現した大規模アップグレードを投入する予定だ。2026年シーズン最大級とも言われる刷新であり、チームはここから巻き返しを狙っている。ただしアロンソ自身は、今回のアップグレードだけで自身の将来を判断することはないと明言している。契約は2026年末で満了となるが、判断材料はマシン性能ではなく、「自分がF1を楽しめているかどうか」だという。近年はアルピーヌ復帰説も報じられている一方で、45歳を迎えるアロンソには引退という選択肢もある。さらに、2026年の新レギュレーションについて最も厳しい批判を続けるドライバーの一人でもあり、今後の去就は依然として不透明な状況だ。ベルギーGPで露わになったアロンソの苛立ちは、アストンマーティンF1が置かれている苦境を象徴する場面だった。ハンガリーGPで投入されるAMR26Bが期待通りの効果を発揮できるかは、チームの巻き返しだけでなく、アロンソの将来を占う意味でも重要な週末となりそうだ。