フェルナンド・アロンソに、2027年にアルピーヌへ復帰する可能性が浮上している。アストンマーティンF1は当初、アロンソがチームで現役生活を終えると考えていたが、2026年シーズンの深刻な低迷によって状況が変わりつつあるようだ。表向きには冷静な姿勢を保っているアロンソだが、舞台裏ではチームの現状に強い不満を抱いているとされる。パドックでは、その苛立ちが将来の決断に影響を与える可能性があるとの見方が広がっている。
アストンマーティンF1の苦境がアロンソの将来に影響フェルナンド・アロンソは2022年夏、当時所属していたアルピーヌを離れ、セバスチャン・ベッテルの後任としてアストンマーティンへ移籍した。ローレンス・ストロールは、アロンソを中心にタイトル争いができるチームを築くため莫大な投資を実施。エイドリアン・ニューウェイの招聘やホンダとのワークス契約締結など、大規模なプロジェクトを進めてきた。しかし、2026年の新規則導入によって飛躍を期待していたアストンマーティンは大きく苦戦。開幕から7戦を終えた時点で、チーム唯一のポイントはモナコGPでアロンソが獲得した1点のみとなっている。そのため、パドックではアロンソの去就を巡る憶測が急速に広がっている。「舞台裏では本当に怒り狂っている状態」との報道バルセロナ・カタルーニャGP週末には、アロンソのアルピーヌ復帰説が急浮上した。『Motorsport-Magazin』のクリスティアン・メナートによると、アストンマーティン内部ではアロンソが引退後もチームに残り、アンバサダー的な役割を担うと考えられていたという。しかし実際には、アロンソは現在の状況に強い不満を抱いているとされる。報道によれば、アロンソは「舞台裏では本当に怒り狂っている状態」であり、ファクトリー内では「決して冷静ではない」という。もっとも、アロンソは公の場でチームを批判するつもりはなく、マシンの問題点について事実を述べるにとどめている。ただし、こうした水面下での不満が、アルピーヌへの移籍を後押しする可能性があるとみられている。アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは現在もアロンソのマネジメントに関与しているとされ、両者の関係は非常に深い。2027年に向けて4つのシナリオスペイン紙『SPORT』によると、現在パドックではアロンソの将来について主に4つのシナリオが語られている。1つ目は現役引退だ。アロンソは以前からル・マン24時間レースやダカールラリーへの再挑戦に関心を示しており、F1から離れる可能性も完全には否定されていない。2つ目はアストンマーティン残留。苦戦が続いているとはいえ、ホンダとの共同プロジェクトやニューウェイ体制の本格始動を見届けたいと考える可能性もある。3つ目が現在もっとも注目を集めているアルピーヌ復帰案だ。2005年と2006年にルノーでワールドチャンピオンを獲得したアロンソにとって、エンストンへの帰還は4度目の在籍となる。そして4つ目として、マクラーレン移籍説も浮上している。オスカー・ピアストリがレッドブルへ移籍した場合の後任候補として名前が取り沙汰されているが、現時点では実現性は不透明だ。夏休み後に決断かアロンソ自身は、将来について夏休み明けに判断を下す意向とされている。アストンマーティンは大型アップグレードやホンダの改良版パワーユニット投入による巻き返しを目指しているが、その成果がアロンソの決断を左右する重要な材料になる可能性が高い。現時点では残留、移籍、引退のいずれも排除できない状況だが、少なくともアストンマーティンが想定していた「アロンソはこのままチームでキャリアを終える」というシナリオは揺らぎ始めている。【関連】・アストンマーティンF1にBBC記者が厳しい見方「大型アップデートでも中団下位」
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