フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダF1)は、2026年F1モナコGP予選でQ1敗退を喫した後、AMR26の問題点を厳しく指摘し、マシン全体に根本的な欠陥があるとの認識を示した。モナコはマシン性能よりもドライバーの腕が重要視されるサーキットとして知られるが、その舞台でもアストンマーティンは最後尾グループに沈んだ。アロンソは18番手、ランス・ストロールは最下位に終わり、チームの苦境が改めて浮き彫りとなった。
モナコでも見えなかった復活の兆しアロンソはセットアップ変更を試みたものの、問題はそこではないと説明した。「セットアップは変更した。でもセットアップの問題ではない。車にはもっと根本的な問題があって、車高を変えるだけでは解決しない」「モナコは特殊なサーキットだから、もう少し速く走れるかもしれないという希望はあった。でもフリー走行の段階で、ここでも僕たちが遅いことは分かっていた」シーズン序盤から続く苦戦についても、状況は変わっていないと認めた。「同じことの繰り返しだし、うんざりしている。毎週末、『夏休み明けまでアップデートはない』『グリッド後方で戦うことになる』と言い続けている」「できる限り速く走ろうとしているし、僕自身は良いラップをまとめられたと思う。2台のアストンマーティンでお互いをプッシュしようとしたけれど、それ以外に戦う相手はいなかった」マシン全体に問題が存在アロンソは、単一の弱点ではなくマシン全体に課題が存在すると説明した。「改善はない。シフトアップもシフトダウンも難しい」「フロントがまったく入っていかない。モナコでは正確に運転し、ウォール際まで寄せるためにフロントの反応が必要だ。でも僕たちにはマシンへの信頼感が足りなかった」さらにアロンソは、問題がパワーユニットだけではないことを強調した。「僕たちは2~3秒を見つけなければならない。その中にはエンジン、ギアボックス、コーナーでのエネルギー回生との連携、ストレートでのエネルギー使用、空力パッケージ、そしてマシンの哲学そのものが含まれている」「どこを見てもコンマ数秒ずつ失っている。そのすべてを集めて、夏休み後の新パッケージにまとめようとしている」ベルギーGP投入予定の改良型に期待アストンマーティンは現在、大規模アップデート版となる「AMR26B」の投入を進めており、チーム内ではベルギーGPでの導入が目標とされている。今回のアロンソの発言は、ホンダ製パワーユニットだけでなく、ギアボックス、エネルギーマネジメント、空力、さらにはマシンコンセプト全体に課題があることを示唆するものだった。エイドリアン・ニューウェイ加入による再建への期待は依然として大きいが、アロンソの言葉からは、現状のAMR26がグリッド最後尾を争うレベルにあるという厳しい現実がうかがえる。ベルギーGP以降の大型アップデートが、アストンマーティン・ホンダF1にとって本当の転機となるかが注目される。