44歳のフェルナンド・アロンソは、自身のF1での将来について「2026年は日々の判断になる」と明かした。2025年のF1グリッドにおいて最年長のドライバーであり、ルイス・ハミルトンより4歳年上となる。2013年以来、グランプリ優勝から遠ざかっているにもかかわらず、アロンソは依然としてレースへのモチベーションを保ち続けている。彼が最後にF1ワールドチャンピオンに輝いたのは2006年、実に20年近く前のことだ。
アロンソは2026年の新規則に望みを託している。アストンマーティンは近年、大規模な投資を行い、シルバーストーンの本拠地を拡張。また、レッドブルからエイドリアン・ニューウェイを招聘するなど、技術部門も強化してきた。スペイン紙『AS』のインタビューで、アロンソは2026年の成功が自身の引退決断に影響を与える可能性を示唆した。「でも、自分自身で考えないといけない。もしクルマが悪ければ、プラスの形で終わるためにもう1年残る可能性がある。もしクルマが良ければ、2026年がおそらく僕の最後の年になるだろう」とアロンソは語った。今週末のF1シンガポールGPを前に、アロンソは自身の将来を決める際には「チームを優先する」とも述べている。「水晶玉を持っているわけじゃないから、永遠に有効な答えをしたんだ」とアロンソはシンガポールで記者団に語った。「5月までは、今の気持ちはそんな感じだ。もし自分が楽しんで走れるクルマがあり、結果も少し出せるなら、たぶん…いや、常にローレンス(ストロール)やチームと彼らのニーズについて話し合う。チームが第一で、僕は二番目だ。僕は何かを証明するためにレースをする必要はない。僕は自分のキャリアに満足しているし、ここに長年いられたことをとても幸運だと思っている。今はチームを助けて楽しむときであり、それは来年日々見ていくことになるだろう」アロンソ「来年に自信」アロンソは2025年シーズンを通じて浮き沈みを経験している。今季、予選でアストンマーティンのチームメイト、ランス・ストロールに一度も負けてはいないものの、ポイントランキングでは後塵を拝している。不運によって幾度もポイント獲得のチャンスを逃したが、それでもアロンソはレースを楽しんでおり、2026年の新規則に「自信がある」と強調した。「これまで以上に良い。そう思う。昨年と今年、クルマはランキングで見える位置にいるものではないと思う」とアロンソは付け加えた。「僕たちはいくつかの問題を抱えていて、その弱点に対処してきたが、それは外から見てもあまり明らかではないと思う。だけど、個人的には、今年と昨年のいくつかのパフォーマンスは20年前には不可能だったと思う。それが僕の意見だ。だからこそリラックスしているし、満足しているし、楽しんでいる。そして来年に自信を持っているんだ」