フェルナンド・アロンソは2026年シーズン限りでF1からの引退を示唆した。二度の世界王者は、契約満了を迎えるアストンマーティン・ホンダでの戦いをキャリアの区切りとするかどうかを、マシンの競争力次第で決めると語っている。アストンマーティンF1チームとホンダのタッグが始動する2026年は、アロンソにとってF1参戦23年目となり、2006年以来20年ぶりに王座奪還を狙う節目のシーズンとなる。新レギュレーション元年の行方が、彼のキャリアの最後を左右することになりそうだ。
アロンソはAS.comのインタビューで「来年、自分がどう感じるか、肉体的にも精神的にもどうなのかにかかっている」と語った。「でも今のところははっきりとした考えはない。もしクルマがうまくいけば、2026年が最後の年になる可能性は高い」より競争力のあるマシンでキャリアを延ばすよりも、良い形で幕を下ろしたいかと問われると、アロンソは「そうだね」と答えた。「2027年や2028年の方が、今のアドリアン・ニューウェイや他のスタッフと安定したチーム体制の中で良い結果を出せる可能性は高いだろう。最初の年からうまくいくかもしれないが、2年目か3年目には必ず結果が出るはずだ」「ただ、自分自身のことも考えなければならない。もしクルマが悪ければ、プラスの形で終えるためにもう1年続ける可能性が高い。もしクルマが良ければ、2026年がおそらく最後の年になるだろう」アロンソは2005年と2006年にルノーでタイトルを獲得し、ミハエル・シューマッハのF1王座独占を打ち破った2026年シーズンは、アロンソが最後にタイトルを獲得してから20年の節目であり、パワーユニットとシャシーの両面で大きな変更が加わる新レギュレーション元年でもある。2009年にブラウンGPやレッドブルが台頭したように、勢力図が大きく変わる可能性がある。アロンソはこの変化が自分にとって大きな動機になっていると説明した。「これが最後のチャンスだとわかっている。差別化要因なんだ。これまでのルール変更は単なる変更で、うまくいけばいい、チームがルールを正しく解釈して速いクルマを作れるようにと願っていただけだった」とアロンソはコメント。「でも今回は違う。自分が経験する最後のルール変更であり、もう一度グランプリに勝ち、良い瞬間を楽しみ、表彰台に上がり、チャンピオン争いをする最後のチャンスだからだ」「2026年の変化には多くの期待がかかっている。過去のルール変更よりも大きいわけでも小さいわけでもないが、自分にとっては感情的に非常に重要な変化なんだ」
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