フェルナンド・アロンソは、グリッド全体でオーバーテイクの動きが少ないのはF1の“本質”だと語る。先週末のアゼルバイジャンGPの後、レース中に存在するオーバーテイクの機会の多さについて議論が交わされた。近年、F1マシンはDRSに頼っていたが、今週末のマイアミGPをはじめ、今年も多くのイベントでDRSが短縮されている。
ドライバーたちはマイアミで短くなったDRSゾーンに批判的で、アルピーヌのピエール・ガスリーはF1に対し、2022年と比較して短くすることをやめるよう求めている。しかし、そのような懸念の中、アロンソはF1ではオーバーテイクの機会が少ないのは当たり前だと示唆した。「これがF1だ。常にそうだった。「ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの1位と2位が7年間続いたし、過去にはセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーがそうだった」「もし最速のクルマを持っているなら、少し後ろからスタートすることになっても、いくつかの動きやオーバーテイクができるかもしれないし、他の多くのクルマに乗っているなら、みんなコンマ1秒かそれ以内だ」「そのため、予選を通過したポジションは多かれ少なかれ安全であり、2~3周目以降はオーバーテイクすることはほとんどない」「ここではいくつか見ることができるかもしれないし、日曜日に変わるかもしれない、多くのオーバーテイクの動きが見られないというのは、F1の本質なので、驚くことではない」昨年、F1は汚れた空気を減らし、オーバーテイクの機会を増やすことを目的とした全く新しい技術規則を導入した。その中でレッドブルは、規則改正後の26レース中21レースで優勝し、圧倒的な強さを見せている。しかし、アロンソは、このレギュレーションが成功したかどうかを判断するのはまだ早いという。「クルマを追従させ、グリッドをもう少し近づけることに大きな期待があったと思うけど、どうだろう、もう少し時間を置く必要があると思う」とアロンソは語った。「もしレッドブルがあれほど先を行っていなかったら、3~4チームがコンマ1~2秒差の中にいるとても面白い戦いだと思うし、新しいルールは成功したと言っているだろう」「数年後、あるいはルールがある程度安定したときに、そのようなストーリーになるのかもしれない。2026年にはすべてが再び変わるかもしれない」