レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、2020年のレッドブル・ホンダの潜在的な空席についてフェルナンド・アロンソ側から売込みがあったことを明かしている。フェルナンド・アロンソとレッドブルは、過去に何度か交渉の場を設けた事実があるが、実現に至っておらず、双方の主張にも食い違いがある。
レッドブルは、2008年にフェルナンド・アロンソがマクラーレンと離脱した際に契約をオファーしたことを明らかにしているが、アロンソはルノーと契約。後にヘルムート・マルコはアロンソ側の賃金要求が高すぎたことを明らかにしている。フェルナンド・アロンソは昨年限りでF1を離れたが、これまで何度かF1復帰を匂わせている。だが、そのための条件として“チャンピオンを獲得できる”チームを挙げており、現実的にその選択肢はメルセデス、フェラーリ、レッドブルに絞られている。また、古巣のマクラーレンは2020年もカルロス・サインツとランド・ノリスを継続することを発表しており、すでに帰る場所はなくなっている。ヘルムート・マルコは、2020年のレッドブル・ホンダのF1シートについてフェルナンド・アロンソの代理人から売込みがあったことを明かしている。「アロンソの代理人から彼が獲得可能だという知らせがあった」とヘルムート・マルコはコメント。「だが、ホンダにとってアロンソは不可能だ」フェルナンド・アロンソは、2015年にマクラーレン・ホンダに加入したが、ホンダのF1エンジンに対する批判を繰り返してきた。ホンダは企業として公には発言していないが、今年フェルナンド・アロンソがインディ500に参戦した際にはエンジンを供給せず、アロンソはシボレー製のエンジンで予選落ちを喫している。レッドブル・ホンダは、今季から起用したピエール・ガスリーが結果を出せておらず、シート喪失が噂されている。これまで後任候補にはダニール・クビアト、ニコ・ヒュルケンベルグの名前が報じられている。