フェルナンド・アロンソは、ルノーのF1パワーユニットを搭載するマクラーレンが2018年のF1世界選手権で競争力を発揮できない理由はないと自信をみせており、“今年のエンジンは実験用ではない”と昨年までのパートナーであるホンダを皮肉った。2015年に新生マクラーレン・ホンダに加入したフェルナンド・アロンソだが、その後の3シーズンはホンダのF1パワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足によってグリッド後方で辛酸をなめることになった。
昨年のプレシーズテストでは「エンジンとパワーユニットがクソだ」とコメント。レーシングディレクターのエリック・ブーリエは「残留は100%ありえない」と考える状況にまで陥っていた。だが、マクラーレンはホンダとのパートナーシップを解消し、今年からルノーのF1パワーユニットを搭載することを決定。フェルナンド・アロンソもチーム残留を決めた。注目を集めたマクラーレンとフェルナンド・アロンソは、26日(月)にスタートしたプレシーズンテストでホイールナットのトラブルによってグラベルでストップ。今シーズンで最初の赤旗を出すというスタートを切ることになった。しかし、初日に51周を走行したフェルナンド・アロンソは、MCL33のパフォーマンスにポジティブな感触を得たし、信頼性問題のないエンジンを搭載できたことは大きなボーナスだと主張した。「僕たちが競争力を発揮できない理由はない。マクラーレンは、ベストではないにしろ、このスポーツのベストチームのひとつだ。最近は違うけど、歴史的にはそうだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「昨年のシャシーを考えれば、今年の僕たちに競争力がないと考える理由はない。もう僕たちのエンジンは実験用ではない。新しいエンジンだし、それを生かして何ができるかを考えていかなければならない。昨年から考えれば革新だし、すでにレースに勝ったエンジンだ」「それに同じエンジンを積むチームが他に2チームいるので、問題があった場合には解決に取り組む人数も多いし、ソリューションを見い出すという点でも各チームが多くのテストに取り組める。その点は誰にとってもポジティブだ。すべてをミックスして考えても、悪くなる理由は見当たらない」同じルノーのF1エンジンを搭載するレッドブルとルノーのワークスチームの2チームとマクラーレンを比較しているのかと質問されたフェルナンド・アロンソは「そんなでもない。今日は考えていない」とコメント。でも、毎週末には比較することになるだろう。彼らがどれだけ多く走り、ペースがどうだったか、一貫性はどうだったかを見ていくことになるだろう。燃料量などを知るのは難しいし、異なるタイミングで彼らが何をしているのかもわからない。でも、ベンチマークにはなるし、見ていくことになる」「例えば、マシンにトラブルを抱えて2時間を失った今朝でさえ、僕たちと同じエンジンで走っている人たちが他にもいる。彼らが直面するドライバビリティやデプロイメントの問題などの情報は同じだし、見い出していくソリューションも同じだ。だから、クルマに戻る頃には彼らのおかげですでに解決策がある状態かもしれない。非常にいいポジションだし、有益だ」
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