フェルナンド・アロンソは、ホンダとの契約を終わらせなければチームを去るとマクラーレンに最後通告を行ったとの報道を否定した。ホンダとの3年間で結果を出せていないマクラーレンは、2018年にルノーにエンジンを変更することを検討しているとされ、今週初めにはフェルナンド・アロンソが、ホンダからエンジンを変更すれば新たな契約にサインするとマクラーレンに伝えたと報じられた。
この報道について質問されたフェルナンド・アロンソは「それは完全に真実ではない」と RACER にコメント。「今週、その記事を読んだけど、僕はそんなことは決めていない。何よりも僕がチームより偉いはずがない」「チャンピオンシップのためにマクラーレンとホンダで1000人が働いている。僕たちは状況が正しい方向に進んでいないことはわかっているし、3年経っても十分にコンペティティブではないことはわかっている。でも、僕たち全員がその状況を変えたいと思っている」「1000人のなかで、僕は最も重要ではない一人かもしれない。マクラーレンにとっては状況を改善することが重要だし、彼らはF1史上で2番目の記録をもった優れたチームとして改善したいと一番に思っている。チームはモンツァで2番目に多く勝利を収めたチームだ。僕たちはマクラーレンだし、僕たち全員が同じこと、競争力をつけることを望んでいる」マクラーレンが、ホンダと継続する以外にオプションがなくなった場合、どうするかと質問されたフェルナンド・アロンソは「見てみるつもりだ」とコメント。「そのような声明が出た後、マクラーレンとじっくり話し合うと思うし、ホンダがどのような予想をしているかを話し合うだろう。もっと詳しく見ていくだろう。マクラーレンでだけでなく、実際の開発を確認するために日本にいくかもしれない。その後で決定するつもりだ」フェルナンド・アロンソは、今でもホンダにはレースに勝てるパワーユニットを届ける能力があると信じていると主張。2018年以降に新たな複数年契約を結ぶ可能性も示唆している。「ここにいることにとても満足している。僕たちはタイトルを獲得する力のあるパッケージを手にすることができると信じている」とフェルナンド・アロンソはコメント。「オファーの内容を見てみるつもりだ。それがとてもいいものであれば、2年契約がいいかもしれない。1年かもしれないし、3年かもしれないし、5年の可能性もある。僕はまだまだ若い。話し合いを始めていく。チームとじっくり話をする。今後の見通し、来年への期待などをね」「僕たちにはチャンピオンになれる要素がある。僕が加入してからのこの3年、チームは大きく向上した。僕たちには能力も設備もある。競争力が足りないだけだ。それが一番重要だけどね。来年に向けたデータを見て、それから僕は決断を下すつもりだ」フェルナンド・アロンソは、他のメーカーが進歩した例としてフェラーリを挙げて説明した。「どうなるかは決してわからない。2014年と2015年のフェラーリと同じだ。彼らはエンジンで大きなステップを果たした。エンジンの正しい方向性が得られれば、内燃エンジンを機能させて、全てが改善する。その結果、素早く改善することができる。何が開発されていて、彼らにとっての次のステップがどんなものかを理解する必要のある。彼らには3年の時間と知識があるので、可能かもしれない。そうでしょう?」また、フェルナンド・アロンソは、前戦F1ベルギーGPで正常なクルマにも関わらず、故意にクルマをリタイアさせた疑念を持たれたことに驚いたと述べた。フェルナンド・アロンソは、ポイント圏外まで後退した後、雨の可能性がないことをチームに確認させた直後に自らエンジントラブルを訴えてマシンをリタイアさせていた。これに対し、ホンダはデータ上でパアーユニットに不具合は見当たらなかったことを確認している。「その記事も読んだし、読んだときは驚いたよ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「みんな、僕がここでレースをしていることを忘れているように思う。3年間Q1突破のために戦って、スタートで全力を尽くし、ハンガリーではQ2でまた走れるようにクルマを押したり、バーレーンでは肋骨が折れていてもレースをしようとした」「あの記事を読んだときは、みんなはスパで起こっていた本当のことにあまり集中していないと思った」フェルナンド・アロンソは、エンジンが故障する可能性を懸念したため、マシンを止めたと述べた。「リタイアする3~4周前にパワーユニットにいくつか問題が発生した。センサーが故障する前に状況が悪くなり始めて、すぐにエンジンがブローしたことが何度もあった」「今回、そのような最初の問題が発生した後にクルマをリタイアさせて、彼らはエンジン全体をチェックした。彼らが調べたところ、何も問題はなかったみたいだね」「そのエンジンは明日のフリー走行2回目に搭載する。ブローしたは、もちろん交換するつもりだ。そのまま持てば、それを使い続けていくだろう」
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