フェルナンド・アロンソは、エンジントラブルのために“最大でも1周”しかできないと知りつつ、ファンに敬意を払うためにメキシコGPをスタートしたと明かした。パワーユニットを交換し、グリッド降格ペナルティーを受けたフェルナンド・アロンソは18番手からのスタートだったが、わずか1周でピットに戻りリタイアした。
マクラーレンとホンダは朝のうちにMGU-H問題があることを確認しており、短いレースしかできないことはわかっていたという。「昨日の夜、MGU-Hの回転速度に問題が見つかり、朝になってそれが特定された」とフェルナンド・アロンソは述べた。「交換する時間はもうなかったので、スタート自体しない可能性もあった。最大で1周しかできないかもしれないけど、できるだけやってみるかのどちらかしかなかった。僕たちはファンに対する敬意からレースをスタートすることにした」「少なくとも1周目の最初の3コーナーは楽しめたよ」リタイアを予想しながらレースをスタートしたのかと質問されたフェルナンド・アロンソは「予想ではなくて、既定路線だった。そうなるのはわかってい」とコメント。「昨日、ジェンソンは予選に参加しなかった。もし、僕が今日のレースに参加しなかったら申し訳ないだろう。ファンには十分な敬意を示せたと思う。どうしてもグリッドに着いて、スタートしてどうなるかを見たかった。僕たちの悲観的な考えが現実になってしまった。でも、少なくともトライはしたし、いつだってトライするに越したことはない」 オースティンとメキシコをノーポイントで終えたフェルナンド・アロンソは失望をできるだけ早く振り払いたいと述べた。 「うん、家を出てからゼロポイントの長い2週間だった気がする。参加すらできなかったんだから、フラストレーションは溜まるよ」「これから空港に向かい、この2戦のことは忘れるよ」