過去2戦の代役参戦でのパフォーマンスによって2020年のドライバーマーケットでニコ・ヒュルケンベルグ待望論が持ち上がっている。復帰先として名前が上げられているのがアルファロメオだ。チーム代表のフレデリック・バスールがヒュルケンベルグについて語った。昨シーズン末でルノーのF1シートを失ってパドックを離れていたニコ・ヒュルケンベルグ。
しかし、新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスの代役として約9か月ぶりにF1復帰。70周年記念GPでは予選3番手タイムを記録するなど、印象的なパフォーマンスをみせた。ニコ・ヒュルケンベルグは、2021年のF1復帰にむけて“2つのチーム”と話し合っていることを認めている。報道によるとそれはハースとアルファロメオだ。ニコ・ヒュルケンベルグがアルファロメオF1と関連付けられている理由のひとつは、チーム代表のフレデリック・バスールが運営していたARTグランプリでFP3とGP3でのタイトルを獲得した実績があるからだ。ニコ・ヒュルケンベルグがシルバーストンで好パフォーマンスを見せたことに驚いたかと質問されたフレデリック・バスールは「まったく驚いてはいない」と Beyond The Grid で語った。「ニコに対するパドックの認識は間違っていると思う。彼はグリッドで最も才能のあるドライバーの一人だと思う。パドックの評価はそれほど高くないが、彼らは間違っていると思う」フレデリック・バスールは、2007年のF3でのニコ・ハルケンベルクのパフォーマンスを引用した。「私は彼のことをよく知っている。彼は我々のチームで2〜3シーズン連続でレースをしていた。勝つときはいつでも簡単だ。ポールからスタートし、優勝し、かなり簡単にチャンピオンを獲得することができる」「しかし、問題によってシーズンを後方かスタートし、段階的に挽回し、チームのモチベーションを維持し、チームが同じ方向に向かうようスタッフを鼓舞し続け、彼が少し必死なときはボスよりも強いときさえあった。この男は本当のリーダーだと思うようなね。ニコはそのような仕事をしていた」ニコ・ヒュルケンベルグは、2013年にザウバーだった現アルファロメオに在籍していた。また、キミ・ライコネンの将来は未定であり、2017年にルノーのチーム代表を務めいていたフレデリック・バスールがヒュルケンベルグの獲得において重要な役割を果たしたことをことを考えれば、アルファロメオへの移籍は現実的かもしれない。「正直なところ、我々にとってそれは少し早すぎる」とフレデリック・バスールは語る。「私は株主とその手について話し合い、キミが何をしたいのかを知る必要がある。今のところは、チームを妨げるようなことはしたくない。今、そのような議論をしようとするのはことはある意味で最悪のシナリオだ」「ドライバーにとって魅力的でチームでありたいので挽回する必要がある。苦戦しているときに誰かに参加するように説得できるかどうかはわからない。まず回復してから、ドライバーに参加するよう説得する必要がある」ニコ・ヒュルケンベルグが候補に挙がる一方で、セバスチャン・ベッテルの加入によってレーシング・ポイントを追い出されることが予想されているセルジオ・ペレスもアルファロメオのF1シートに関連付けられている。