レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンは、ピエール・ガスリーがF1イタリアGPで初優勝を達成したことで、自身のF1シートにプレッシャーがかかっているとの見方を否定した。昨年、レッドブル・ホンダF1は、シーズン途中にピエール・ガスリーをトロロッソに降格させ、アレクサンダー・アルボンをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢した。アルボンにはガスリーに与えられなかった時間を与えられている。
アレクサンダー・アルボンは、昨年のF1ブラジルGPで表彰台に近づいたが、レース終盤にルイス・ハミルトンとの接触によって戦いから外れた。今年のオーストリアGPでもアルボンとハミルトンは接触。アルボンはまだ表彰台を獲得できていない。だが、オーストリアGPがアレクサンダー・アルボンにとって最高のパフォーマンスとなり、その後のレースでは称賛よりも批判が多くなっている。ピエール・ガスリーは、その反対の活躍を見せている。2019年のF1ブラジルGPでは2位表彰台を獲得し、F1ベルギーGPでは“ドライバー・オブ・ザ・デー”を獲得。そして、F1イタリアGPではF1初優勝を達成し、再びドライバー・オブ・ザ・デーに選出されている。現在、レッドブル・ホンダF1は、マックス・フェルスタッペンの孤軍奮闘状態となっており、アレクサンダー・アルボンとピエール・ガスリーを交代させるべきだとの声が高まっている。しかし、アレクサンダー・アルボンは、ピエール・ガスリーの優勝がプレシャーを増加させているとの見方を否定した。「実際、モンツァはポジティブな週末だった。日曜日を除けばだけどね」とアレクサンダー・アルボンはコメント。「ペースが良くなっているし、フィーリングもより快適に感じられていた。プロセスは変わらない。F1での最初のレース以来、そのような感じだった」「僕サイドでは、自分自身の最近のレースを見ているし、状況は上向きに進んでいる。その進み方には満足している。今週末もそうだし、マシンを仕上げて、集中していく」「モンツァは実際に起こっていることを反映していなかったと思う。でも、その時は来るはずだし、自分に何ができるかを示す機会はあると確信している」「当然、トップチームに加入すればうまくやりたい。レースで優勝したり、表彰台を獲得できるチャンスだからね」「でも、追加のプレッシャーという点では言えば、実際、プレッシャーは内面から生じるものだ。自分自身が他の何よりもうまくやりたいと思っているからね。チームを変えても実際には変わりはない」ピエール・ガスリーの勝利は、アレクサンダー・アルボンのチームメイトであるマックスフェルスタッペン曰く“ラッキー”なものだったが、ガスリーは少なくともその幸運から恩恵を受けることができ、アルボンはそうではなかった。アレクサンダー・アルボンは、最初の2周のインシデント(どちらも彼の責任)により、マシンの損傷と5秒ペナルティが与えられた。ピエール・ガスリーが勝利に向かって競争する一方で、アルボンはノーポイントで週末を終えている。F1イタリアGPはチャンスを逃したと思っているかと質問されたアレクサンダー・アルボンは「いつだってそこにいたいものだ。特にメルセデスがレースに勝つためにそこにいないようなチャンスがあったときにそれを最適化できないのは失望するものだ」とコメント。「でも、実際に影響を受けたマシンはとても多かったし、自分だけではなかった。レースが妥協を強いられたマシンもあった」