2023年F1第23戦アブダビGP決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、最終戦の舞台となるヤス・マリーナにC3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
ミディアムでスタートし、ハードに交換する1ストップが最速の戦略と予想される。また、ほぼすべてのチームがハードを2セット残しておりことから、ミディアム/ハード/ハードの2ストップも選択肢として考えられる。ピットストップのタイムロスは平均22.12秒。マリオ・イゾラ(ピレリ F1責任者)「今シーズンは、またしても華々しい予選で幕を閉じた。タイム差を見てもわかるように、3つのパートはいずれも僅差の戦いであり、ほんの些細な点が重要であることが判明した。ヤス・マリーナでは通常、フライングラップで差がつくのは第3セクターで、このセクターをベストな形で攻略するためには、プリパレーションラップをうまくこなすだけでなく、フライングラップのさまざまな重要なポイントを通してタイヤを注意深くマネジメントし、可能な限りベストな状態で最終セクターを迎える必要がある。こうしたことが、すでに序列が拮抗している状況にさらなる不確定要素を加えており、それは今夜非常に明白だった」「明日のレースを見据えると、ほぼすべてのチームがハードタイヤを2セット温存するという決断を下しており、C3が有利なコンパウンドであることを示している。理論上、最初のスティントをミディアムで走り、その後ハードに履き替える1ストップが最も速い。C4/C3/C3の順で2ストップするレースは、レース全体のタイムという点ではそれほど遠くなく、特にレース後半でニュートラルになった場合には有効な選択肢となるだろう。終盤に軽いマシンでハードよりソフトのグリップ優位性を生かすギャンブルをしたい人がいない限りはC5が登場するとは考えにくい」
全文を読む