角田裕毅は、2025年F1イタリアGPで連続入賞を狙ったものの、リアム・ローソンとの接触によってそのチャンスを失い、悔しさを募らせる結果となった。日曜のモンツァ決勝中盤、レーシングブルズのローソンがソフト-ハード戦略で早めにピットに入り、その数周後にミディアム-ハード戦略を採った角田裕毅とコース上で交錯した。ロッジア・シケインへ差し掛かった際、ローソンがアウト側から仕掛けたところで、フロント左タイヤが角田のリア右に接触。両者はランオフエリアに飛び出す事態となった。
ポジション自体は角田に戻されたものの、この接触でマシンのフロアに大きなダメージを負い、最終的に13位でチェッカー。ローソンの数秒前でフィニッシュするにとどまった。角田裕毅はレースと接触について振り返り、こう語った。「最初のスティントは悪くなかったんですけど、2スティント目に、ポイント争いすらしていないドライバーに邪魔されてしまいました。大きなダメージを負ってしまって、十分にスローダウンしなきゃいけなくなって……ペースが悪くなってしまいました。正直、すごくフラストレーションが溜まります。僕はポイント争いをしていたのに……ローソンの動きは非常に不必要でした。何と言えばいいのか分かりません」さらに、ローソンに直接話をしに行くつもりかと問われると、こう答えた。「彼がアグレッシブなドライバーなのは分かっていますし、それ自体は悪いことじゃないと思います。でも同時に、踏み越えてはいけない一線というのが必ずあります。同じレッドブル・ファミリーの屋根の下にいる以上は特に。彼の立場的にも、あのシートはどこよりも競争が激しい場所になる可能性があります。でも同時に、一線というものがあって、そこには敬意が必要なんです。だから残念ですね」角田裕毅とリアム・ローソンはイタリアGP中盤でホイール・トゥ・ホイールのバトルを展開一方のローソンは、Q1終盤のミスで最後尾スタートとなり、タイヤ戦略で勝負をかけたが実らなかったと語った。「何とか状況を変えるためにギャンブルをしたけど、うまくいかなかった。もう少しで機能しそうだったけど、フレッシュタイヤの数台が僕たちの周りに出てきて、そこで大きくタイムを失った。後方からでは本当に厳しかった」とローソンはコメント。「(角田との件については)彼に抜かれた後、抜き返そうとした。ブレーキングゾーンで彼に寄せられて、2人ともコースを外れてしまったので、ポジションは返したけど……僕はトラックの端いっぱいで、本当にギリギリだった」13位:角田裕毅(レッドブル)「週末のスタートがとてもポジティブだっただけに、レースで大きなフロアダメージを負ってしまったのは本当に残念でした。本来ならポイントを争えていたはずなのに、ダメージを負ってからはペースがまったく出ませんでした。良かった点としては、今日はショートランの方が良かったこと、そして昨日のQ2でマックスと本当に近いタイムを出せたことです。僕たちはレースごとに前進できていると思います。もちろん失望は大きいですが、前向きに考えて、自分を信じて戦い続けなければなりません。マックスには新しいフロアが導入されましたが、僕にはそのアップグレードがなかった中で、予選で最大限のパフォーマンスを引き出せたことはうれしく思います。今はシーズン残りに集中して、これまでの進歩を維持することが重要です。最後に、マックスとチームにおめでとうと言いたいです。久々の優勝はシーズンの大きな成果で、次のバクーに向けて素晴らしい締めくくりになりました」
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