レッドブル・レーシングの角田裕毅は、スペインGP予選で最下位に沈んだ自身のパフォーマンスについて説明がつかないと語った。前日のプラクティスでペース不足を訴えていた角田裕毅は、その問題を解決できないまま予選に突入。Q1ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンにコンマ5秒以上離され、最後尾で敗退する結果となった。
「かなり厳しいです」と角田裕毅はF1公式チャンネルに語った。「週末を通して、できる限り問題を解決しようとしてきました」「FP1の時点から、全くグリップを感じない奇妙な問題があると訴えてきました。できることは全てやりましたが、結局解決できなかったと思います」「セットアップ変更もいろいろ試しましたが、常にフィーリングがバラバラで、全体として前進できた感じが全くなかった。非常に奇妙な状態です」予選中にはフロアに問題がある可能性も示唆していたが、決定的な原因については掴めていないという。「ラップ自体は悪くなかったです。どちらのラップにも特にミスはありませんでした」「たとえタイヤを3セット投入しても、Q2には届かなかったと思います。あのペースでは厳しいです」最後尾スタートが濃厚な中、角田裕毅は決勝での巻き返しにも悲観的な見方を示している。予選前にセットアップの変更は施したが、レースペース自体に希望が持てないという。「これはロングランのペースにも当てはまります。FP2ではロングランペースが本当に悪かったです」「フィーリングが全くないんです。今感じているのは、マシンがとにかくタイヤを食いつぶしていて、どんな走り方をしても周回ごとにデグラデーションがひどいということだけです」「とはいえ、セットアップ変更で何かしら良くなっていればと願っています。ただ現実的には、あまり楽観視はしていません」チーム代表のクリスチャン・ホーナーも、角田とフェルスタッペンの差がこれほど開いたことに驚きを隠さない。「本当にその差がどうして生まれたのか分からないので、詳しく調べる必要がある」とホーナーは語った。「彼自身は『ラップはまずまずだった』と言っていたし、週末を通して苦しんでいたのは確かだ」「もしかしたら予選中に何かダメージを負ったのかもしれません。あそこまで差があるのは普通ではない」