角田裕毅がリタイアに終わったF1アゼルバイジャンGPの決勝レースについてビザ・キャッシュアップRBのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが振り返った。角田裕毅は11番グリッドからミディアムタイヤでスタートしたが、オープニングラップでランス・ストロール(アストンマーティン)と接触して後退。しばらくレースを続けていたが、15周目にピットに戻ってリタイアした。
「今日は非常に難しいレースだった」とジョディ・エギントンは振り返った。「直面した問題に対処するため、我々には多くの作業が待ち受けている」角田裕毅のリタイアについては「裕毅のレースは、ストロールとの接触により、ダメージを負い空力パフォーマンスが低下したため、リタイアせざるを得ないほど深刻な状況となった」とエギントンは説明。チームメイトのダニエル・リカルドは、14番グリッドからハードタイヤでスタートするリバースストラテジーを選択し、13位でレースを終えた。「ダニエルのレースは、車のバランスがまずまずで順調なスタートを切ったが、タイヤの酷いグレイニングに完全に支配され、ペースとトラックポジションが大幅に低下した」「ペースを取り戻すことはできたが、ダメージは大きく、セーフティカーが介入しなければペースを取り戻すことは不可能だった。しかし、セーフティカーは出動しなかったため、我々はレース終盤に彼をピットに戻した」「我々は他のチームよりも明らかにタイヤのグレイニングによる影響が大きかったようで、シンガポールに向けては、明らかに修正すべき特定の課題がある。チームはすでに、この課題の解決に全力で取り組んでいる」