ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、F1シュタイアーマルクGPでの角田裕毅のレースを振り返り、“悪い癖でやらかさなければ”良い週末を過ごせるこを実証できたと語る。今年、13年ぶりの日本人F1ドライバーとしてアルファタウリ・ホンダF1でデビューを果たした角田裕毅、開幕戦の予選Q2で2番手タイムを記録し、決勝でも9位入賞を果たすというパフォーマンスで大きな期待がかけられた。
レッドブルF1のヘルムート・マルコは“将来の新しいF1ワールドチャンピオン”と称し、F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンも“過去数年で最高のルーキー”と語るなど、新しいワンダーボーイとして歓迎された。しかし、その後は際立ったパフォーマンスは発揮できておらず、ノーポイントが継続。ミスやクラッシュ、無線やメディアでの言動が悪い方向で注目を集まってしまった。フランスGPでの予選Q1でのクラッシュした角田裕毅は「通常、僕はいつもQ1の初めから強くプッシュする傾向がありますが、そうする必要はありません」と反省。「僕たちのクルマは一貫して良いペースを持っているので、そんなことをする必要はありません。いつもQ3に進めるポテンシャルがありますが、僕はいつも最初からプッシュする傾向があります」と自らの癖を認めていた。そして、F1シュタイアーマルクGPでは、チームメイトのピエール・ガスリーにエンジントラブルが発生したFP2で堅実に仕事をこなし、11番グリッドからスタートした決勝ではガスリーが1周目でリタイアした後、粘り強い走りで10位入賞を果たし、チームとしての連続入賞をキープした。「角田選手に関して、厳しいご意見があることは承知していまが、今回のレースでは、個人的には厳しい判定だとは思いますが、グリッド降格のペナルティはあったものの、3日間ミスなく週末を過ごすことをまた1つ勉強しました」と山本雅史はコメント。「そして、11位からスタートして10位でポイントを持って帰ってきたのはよかったと思います」「本人の悪い癖でやらかしてしまうことをなくせば、良い週末を過ごすことができると実証できたと思います」
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