レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1ドイツGPでのチームオーダー論争を強く非難しているが、マーク・ウェバーは、フェルナンド・アロンソがF1ドイツGPの相応しい勝者であり、フェラーリがチームオーダーを発令したのは正しかったと主張する。ドイツGPでは、フェリペ・マッサがレースの大半をリードしていたが、残り18周でフェルナンド・アロンソを先に行かせるためにバックオフした。
マーク・ウェバーは、マッサがアロンソを引き離すことができればフェラーリは順位を維持したが、マッサはアロンソに遅れをとっていたため、ポジションを譲らなければならなかったと考えている。「彼らはフェリペにもグランプリに勝つためのチャンスを十分に与えた」とウェバーは語る。「彼がフェルナンドを引き離せなかったレースのその時点まで、彼らは勝つチャンスを与えていた。彼らには、チームで最速のドライバーがレースに勝つというチーム内での決定があった。その日、最速のドライバーがレースに勝ったんだ」「それでも、僕は(マッサが)今回のレース(ハンガリー)で勝つチャンスがあると思っている。彼が姿が見えなくなるくらい速ければ、レースに勝つだろう。それはホッケンハイムでもあったチャンスだ」「ホッケンハイムでの彼の第1スティントは素晴らしかったし、非常に優れた第1スティントだった。第2スティントはポジションの移動を避けるにはあまり十分な速さがなかった。彼らは最速のドライバーがグランプリに勝つことを望んでいたからね」マーク・ウェバーは、F1ではチームオーダーは避けられない部分であり、遅いピットストップやオーバーテイクの失敗などで隠されるより、公然と使われたほうがいいと付け加えた。「チームオーダーをコントロールするのは本当にとっても難しい。40年間スポーツで行われていたことだし、今後も行われるだろう」「それはこういうことだ。チームに2台のクルマ、3台のクルマ、4台のクルマがある場合、常にいくつかのトラックで特定の状況になることがあるだろし、1台のクルマがチャンピオンシップで確実なポジションにいる必要があるなら、チームはそれに影響を与えることができる。そして、彼らはそうするだろう」「故意に酷いピットストップなどをするよりはいいと思う。難解にするためにとても多くのことができるので、ごまかしたり、グランプリでのチームオーダーができない規約を定めようとするのは実質的に不可能だ」「みんなから隠してそんなことをするより、(ドイツでの)そのようにする方がずっといい。今回の場合、あのチームは最大限の結果を得た。もちろん、ファンにとっては違うとは思うけど」「でも、2002年以降も何度も行われていた。勝利はまた別だけど、それが行われたのが初めてだと考えている人は完全に夢をみている。一度だけではないんだ」