セバスチャン・ベッテルは、F1ハンガリーGP予選でニコ・ロズベルグを罰しなかったスチュワードの決断は、ジュニアカテゴリーに対する悪い例になったとは考えている。 ターン8でダブルイエローフラッグが振られている際にセクター2でセッション最速タイムを出したニコ・ロズベルグは、スチュワードの審議対象となっていた。
調査の結果、ニコ・ロズベルグはそれまでのラップより30メートル速くスロットルを戻し、コーナーを通して時速20km減速していたことが明らかになっており、このコーナーで0.1秒落とした後、コーションフラッグが解除されていたエイペックスで再び加速している。ドライバーの多くは同じイエローフラッグに直面してアタックラップの中断を強いられており、この一件はドライバーの間に盛んな議論を巻き起こしている。セバスチャン・ベッテルは、今回の裁定がF1以外のモータースポーツに対して悪い例を作ってしまったと考えている。「今回の一番悪いところは、僕たちが一つの例になるということだ。来週にはどこかでカートのレースがあって、誰かがコースオフしたり、マーシャルがそのフォローに出たりでダブルイエローフラッグが振られるかもしれない。子供たちは“F1でOKだったんだから、そんなに減速しなくでもいい。F1が一番なんだから、そこで問題ないなら僕たちもそうしていい”と思うかもしれない」 「だから、僕は今回のことは気に食わない。昔はコースのいろいろな区間でタイムを計測する技術がなくて、セクター1、2、3しかなかった。だから、大体のところはイエローのセクターでタイムを更新してはいけなかった。ルールブックでは、ダブルイエローのときは停車する用意を整えると記されている」 「時速2km〜4km遅いとか、ブレーキを早くかけて0.05秒落としたとかだと、明らかに停車の準備はできていないと思う。これは、僕たちが改善してフェアにしようと頑張っているもののひとつで、予選やフリー走行でイエローフラッグが出るという不運があっても、ラップを最後まで終えるチャンスがあるようにしようとしている」 「僕の意見としては、悪くなっていると思う。これまでに何度も話し合ってきたし、過去にはイエローフラッグのときにはタイムを更新しないというのがはっきりしていたのに、今はそれができてしまう。どれくらいなら減速とみなされて、どのくらいならそうではないのかを話し合わなければならない」 「ひとつは、マシンを回収してコースをグリーンな状態に戻そうとしている人たちのため、そして、一方では僕たちが示している例としてね。何でもかんでもペナルティというのは好きではないど、昨日のは良い例にはならなかった」
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