レッドブルが、マックス・フェルスタッペンの残留を確実なものとするため、チームの株式を付与するという前例のない契約条件を検討しているとの噂がパドックで浮上している。フェルスタッペンは2028年末までレッドブルと契約を結んでいるが、その契約には成績に応じた解除条項が含まれているとされる。
残留へ異例のインセンティブを用意か現在、フェルスタッペンの移籍先候補としてはマクラーレンとの接触も報じられているが、同チームはランド・ノリスとオスカー・ピアストリのラインアップを維持する姿勢とみられており、2027年に空席が生まれる可能性は高くない。それにもかかわらず、フェルスタッペンがレッドブルへの長期的なコミットメントを公言していないことについて、オランダ版Motorsportはパドック内で「より有利な契約条件を引き出すためにレッドブルへ圧力をかけているのではないか」との見方があると伝えている。その一環として浮上しているのが、レッドブルがフェルスタッペンにチームの株式を提供するという案だ。実現すれば、現代F1では前例のない契約となる可能性がある。単なる金銭的なインセンティブにとどまるのか、それともチーム運営に対する正式な拒否権など、一定の権限を伴うものになるのかは現時点では明らかになっていない。ホーナー氏やニューウェイの事例もこうした話が浮上する背景には、かつてクリスチャン・ホーナー元代表が長年にわたりレッドブルの株式取得を望んでいたと報じられていたことがある。一方、エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンへ加入した際には、株式を含む条件が提示されたとも伝えられている。以前にはフェルスタッペンがレーシングブルズの株式を取得するとの噂もあったが、それでは姉妹チームとの利益相反が問題となるため、レッドブル本体の株式付与の方が現実的との見方もある。現時点では、この話はあくまで「否定できない噂」の段階に過ぎず、具体的な交渉が行われていることを裏付ける証拠はない。それでも、レッドブルがフェルスタッペンを長期的につなぎ留めるため、これまでにない条件を提示する可能性があることを示す興味深い観測といえそうだ。フェルスタッペン自身も、マシンの競争力が維持される限り、レッドブルでキャリアを終えたいとの考えをこれまでたびたび示している。