元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーが、理想のドライバーラインアップとしてマックス・フェルスタッペンとガブリエル・ボルトレトのコンビを挙げた。レッドブルが2026年のドライバー決定を保留しているなか、思わぬ“夢のチーム構想”が話題となっている。フェルスタッペンはレッドブルで10年目を迎えており、契約は2028年まで残る。これまで6人のチームメイトと組んできたが、来季は角田裕毅の去就が不透明なため、7人目の相棒が誰になるか注目されている。
現時点ではアイザック・ハジャーが有力候補と見られているが、シュタイナーの選択は異なっていた。「僕が選ぶなら、まずマックス・フェルスタッペンは間違いなく起用する」とシュタイナーはLottoLandの取材で語った。「以前はオスカー・ピアストリを選ぶと言っていたけど、今は新人のひとり、ガブリエル・ボルトレトを選ぶね。マックスとガブリエル、この2人だ」さらに自身が理想とするチーム体制についても語り、メルセデスやアストンマーティンの要素を取り入れると明かした。「チームのインフラや組織面で最も優れているのはメルセデスだと思う。あの体制はとても気に入っている」「マシンデザイナーはエイドリアン・ニューウェイを採用するね。彼には優れたチームを周りに揃える必要があるけど、それは後から見つけられるだろう。そうすればかなり成功するチームになると思う。そしてもちろん、チーム代表は僕だ!」シュタイナーは2024年シーズン前にハースを離れ、現在はMotoGPのレッドブルKTM Tech3チームの買収コンソーシアムを率いるなど、新たな分野に挑戦している。「今はチーム運営をしていないけど、とても満足している。もうすでにそれを経験したからね」と語り、すぐにF1復帰する意志はないことを強調した。「もし新しいプロジェクトがあれば興味はあるが、ただチーム代表の仕事をするためにF1に戻るつもりはない。今のように半分のレースに行くくらいがちょうどいいんだ」シュタイナーの“理想チーム”が示すF1の世代交代シュタイナーが選んだボルトレトは、現在ザウバーのルーキーで、フェルナンド・アロンソのマネジメント会社「A14」に所属する次世代の注目株だ。経験豊富なフェルスタッペンと若手のボルトレトという組み合わせは、速さと将来性を兼ね備えた理想形といえる。また、デザイナーにエイドリアン・ニューウェイ、組織にメルセデスの構造を採用するという発言からは、シュタイナーの現実的かつ戦略的な視点もうかがえる。レッドブルが2026年に誰を選ぶかは依然不明だが、シュタイナーの“夢のラインアップ”は、F1の次世代構図を象徴する興味深い示唆となった。
全文を読む