マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、2025年F1ハンガリーGP決勝を9位で終えた。週末を通してグリップ不足に悩まされ、思うような走りができなかったと語る。予選では今季最悪のパフォーマンスに終わり、アストンマーティン勢とルーキーのガブリエル・ボルトレトの後塵を拝して8番手に沈んだことに対し、チームのペース不足に困惑を示した。
レース中盤にはアンダーカット狙いで早めのピットストップを敢行し、一時5位まで浮上したが、その代償として1ストップ作戦の選択肢を失った。終盤に再びタイヤ交換を強いられ、順位を落とすことになった。また、ハミルトンをオーバーテイクした際に接触しかけた件で審議対象となったが、スチュワードは不問とした。フェルスタッペンが今季9位以下でフィニッシュしたのは、スペインGPの10位に続きこれが2度目となる。フェルスタッペンは「残念ながら、週末全体を通して僕たちには何も機能しなかった。なぜそうなったのかを理解する必要がある」と語る。「レース中は他のクルマに挟まれて苦しみ、グリップにも悩まされた。高速域では悪くなかったけど、低速や中速のコーナーではダメだった。全体的にクルマがとても扱いづらくて、何をやっても状況を好転させることができなかった」「いつも通りすべてを分析して、ザントフォールトに向けてもっとパフォーマンスを引き出せるようにする。今回は僕たちの思い通りにはいかなかったけど、夏休みに入るので家族や友人との時間を楽しみたい。レースのことはあまり考えずにリフレッシュするよ」「まだ多くのレースが残っているし、夏明けにはもっと良い結果を目指す。もっと安定したパフォーマンスを目指して、いつも通り全力を尽くす。今回は残念な結果だったけど、前を向いていく」チーム代表のローラン・メキースも「FP1の最初のラップから非常に厳しい週末であり、その流れがレースにも表れてしまった。我々は何か重要な要素を見落としていた」と認めた。「マックスと角田の両方と共に、多くのことを試したが、いつものようなパフォーマンスを引き出せなかった。チームはあらゆる努力をしたが、トップ争いに加わるには根本的なラップタイムが足りなかった」「マックスの戦略も、そもそものパフォーマンスがなければ結果には結びつかない。角田についてもピットレーンスタートだったため、フィールドに対して大きな影響を与えることはできなかった」「重要なのは、今回のような状況から多くのデータを得られたことだ。こうした週末こそが大きな学びになるし、必ず前進の糧になる。夏休み中にしっかり振り返り、後半戦に向けた準備を整える。我々には優秀な人材が揃っており、この課題を乗り越える力がある。夏明けには違うレベルのパフォーマンスを見せたい」レッドブルにとっては、パフォーマンスの根本的な不足が浮き彫りとなった週末だった。チームは夏休みを活用し、後半戦での巻き返しを図る。厳しい週末になったと思いますが、今日のレースについてどう振り返りますか?マックス・フェルスタッペン:うん、もう週末ずっとグリップがなくて、本当に苦しかった。全体的に、求めていたような走りにはならなかったね。スタートではいろいろ工夫はしたけど、それでも難しい展開だった。こういうのはもちろん望んでいないけど、正直、厳しい週末になることは覚悟してた部分もあったよ。夏休みを迎えるにあたって、今の気持ちは?マックス・フェルスタッペン:まあ、大丈夫。確かにタフな1週間だったけど、それでも僕たちはやるべきことをやっていく。弱点をしっかり理解して、それを改善する努力を続けるだけさ。まだやれることはたくさんあるし、休み明けに向けて準備していく。
全文を読む