マックス・フェルスタッペンは、ピエール・ガスリーがレッドブルF1のシートを失ったのは、腰を据えて学ぼうとせず、チームに合わせてすべてを“調整”しようとしたことが理由だと語る。ピエール・ガスリーは、ダニエル・リカルドのルノーF1への電撃移籍によって2019年にレッドブル・レーシングへと昇格。だが、それはチーム代表のクリスチャン・ホーナーが望んでいたよりも1年早いステップアップだった。
しかし、ピエール・ガスリーは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスに匹敵することができず、12戦を終えた後、アレクサンダー・アルボンと交代する形で、現在アルファタウリとしてレースをしているトロロッソに戻された。皮肉なことにアレクサンダー・アルボンも1年後に同じ運命をたどり、2021年はリザーブドライバーに降格となった。一方、ピエール・ガスリーは、トロロッソとのF1ブラジルGPでF1初表彰台を獲得し、昨年はアルファタウリとのF1イタリアGPでセンセーションナルなF1初勝利を挙げ、今季はアルファタウリ・ホンダのリードドライバーとしての活躍が期待されている。アルファタウリ・ホンダでのピエール・ガスリーの成功は、なぜレッドブル・レーシングではうまくいかなかったとの疑問を投げかけるが、元チームメイトのマックス・フェルスタッペンはその答えを持っている。「ピエールが最初にすべてを学ぶのに時間をかけるのではなく、すぐに僕たちと一緒にすべてに順応したようとしたというのが事実だ」とマックス・フェルスタッペンは ZiggoSport に語った。「その戦術はうまくいかなかった。その結果、多くのことがうまくいかず、彼の肩に非常に大きなプレッシャーがのしかかった」「冬季テスト中にクラッシュしたことも、それを容易にはしなかった」だが、マックス・フェルスタッペンは、ピエール・ガスリーがレッドブル・レーシングのF1シートを失ったことに塞ぎこまず、挽回してみせたことに感銘を受けたと語る。「それは彼にとって素晴らしかった」とマックス・フェルスタッペンは語る。「他の多くの人は、彼がな挽回した方法から少し学ぶことができると思う」2020年のピエール・ガスリーのパフォーマンスに関わらず、レッドブルF1は苦境に立たされたアレクサンダー・アルボンの後任として、レッドブル外のセルジオ・ペレスを獲得し、ガスリーをアルファタウリに残留させることを決断した。マックス・フェルスタッペンは、セルジオ・ペレスとの戦いが、レッドブル・ホンダがメルセデスとのギャップを埋めるのに役立つことを望んでいる。「彼をやっつけることも目標だ。彼の前にいたいと思っている」とマックス・フェルスタッペンは語った。「リカルドの場合のように、僕たちがより頻繁に競争することだ」