レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ダニエル・リカルドがルノーに移籍し、マック・フェルスタッペンがチームリーダーに昇進してから、フェルスタッペンは“円熟味を増した”と考えている。マックス・フェルスタッペンは前戦オーストリアGPでの今季初勝利を挙げた。その結果、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの2人のメルセデスドライバーに次いで、ドライバーズ選手権で3位に浮上している。
「ダニエルは非常にユーモアのセンスがある、とても素晴らしいキャラクターだ」とクリスチャン・ホーナーは語る。「マックスはクルマの外にいるときはいつも少しダニエルの影に隠れていたし、冗談好きな弟だった」「ダニエルが去って以来、マックスはチーム内のシニアドライバーの役割とそれに伴う責任を引き受けた」「彼には異なる成熟度、方向性、目的意識がある。それと合わせてパッケージはさらに円熟味を増した」クリスチャン・ホーナーは、17歳でF1に参戦し、2016年のスペインGPで急にシニアチームのレッドブルに昇格したレースで勝利したマックス・フェルスタッペンには“権利意識がない”と付け加えた。「彼は情熱的だ。昨年のブラジルGPでの(エステバン)オコンとの問題に話を戻せばね。それは人々が彼に暖かい理由の一部だ。彼はありのままあのことを言うことを恐れていない」「それは悪いことだろうか? 私はむしろそのようなドライバーの方が好ましい。それは彼のなかにある情熱と炎だ」「スポーツはもっとマックス・フェルスタッペンのようなドライバーが出てこいと叫んでいる」 またクリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンがF1オーストリアGPで勝利した後に“しばらく考えた”結果、マックス・フェルスタッペンはF1で最高のドライバーとの結論に至ったと述べた。クリスチャン・ホーナーは、マックス・フェルスタッペンが、ルイス・ハミルトンがメルセデスに加わってから5回のワールドタイトルのうちの4つを勝ち取ったと同じクルマに乗っているば、“絶対にマックス”がタイトルを獲っていただろうと語る。今週末のF1イギリスGPを控えたメディアイベントで、マックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトンよりも優れていると思うかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「ドライバーとしての状態で言えばそうだと思う」とコメント。「彼の人生のなかで、ドライバーとしておそらく過去12ヶ月間で彼は世界で最高のドライバーだった」「それをどのように立証するか? 彼は最高のクルマに乗っているわけではない。しかし、昨年のモントリオール以来、彼がそのクルマから得た結果、彼が披露したパフォーマンスを見れば、その期間のミスは事実上ゼロだった」「次世代のドライバーが出てくるのは当然のことだ。ルイスは経験の恩恵を受けているし、彼はまだ非常に速い。彼は最高の非常に調子の良いクルマに乗っている」「マックスはこれからの男だ。彼らが対決するのを見るのはスポーツにとって素晴らしいことではないだろうか」
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