レッドブル・レーシングは、2019年F1マシン『RB15』をアライのヘルメットに基づいて設計しているが、マックス・フェルスタッペンがヘルメットサプライヤーをアライからシューベルトに変更することを承認した。2019年のF1世界選手権から、F1は新しいヘルメット規格「FIA 8860-2018」が義務。承認にはドライバーの頭部保護をさらに改善するために広範囲な衝突安全テストが実施された。
その影響を受けてドライバーの一人がマックス・フェルスタッペンだった。これまえフェルスタッペンはアライ製のヘルメットを着用してきたが、アライは新規格への対応に遅れが生じ、プレシーズンテストまでにすべてのサイズのヘルメットの承認を受けることができなかった。マックス・フェルスタッペンは、唯一承認されたアライのヘルメットのサイズが小さすぎるため、走行時にかなり不快に感じていたという。その結果、マックス・フェルスタッペンはシューベルト製のヘルメットをテスト。より満足できる状況であったため、2019年シーズンでシューベルトからヘルメットの供給を受ける契約を結んだ。シューベルトのヘルメットはアライとは異なる形状をしており、その変更はマシンの空力に影響を与えることになるが、レッドブルはそれを受け入れた。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「我々は長年にわたってアライと契約を結んできた。レッドブル・レーシングのドライバーだけでなく、メカニック、トロロッソ、我々のジュニアチームもアライのヘルメットを使用してきた」と Autosport にコメント。「しかし、フェルスタッペンはテスト中にアライのヘルメットに問題を抱えていた。彼にフィットしておらず、しっかりとした視界を確保できなかった。彼はかなり不快に感じていた」レッドブルは、空力的な影響を考えれば、マックス・フェルスタッペンがアライ製のヘルメットを使用し続けることを望んでいたが、マックス・フェルスタッペンの感覚も考慮しなければならなかったとヘルムート・マルコは語る。「ドライバーがヘルメットを不快に感じているならば、彼に何かを押し付けるのは懸命ではない」とヘルムート・マルコは説明する。「我々が決定しなければならなかった際に、アライが公認を管理できるかどうかは明らかではなかった。それで我々はそのような決定をした」マックス・フェルスタッペンは、残りのシーズンでシューベルト製のヘルメットを使用し続けることになると考えられている。
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