アップルは、アメリカでフォーミュラ1のイベントを独占的にストリーミングする権利を取得したと発表する準備をしている、という新たな報道がある。同社は、F1と交渉を続けており、2026年シーズン開始時点で、ESPNの後任として同組織の主要な放映パートナーとなる可能性がある。現在交渉はほぼまとまりつつあり、アップルは米国の権利に対して年間で最大1億5,000万ドル(約22億円)を支払う可能性があるという。これは、英国その他の地域でのF1放映契約には影響しない。
この発表は、10月17〜19日のテキサス州オースティンで開催されるアメリカグランプリの週末に行われる可能性があるとされている。もしアップルがこの権利を獲得すれば、同社はすでに持っているライブスポーツ配信の布陣をさらに強化することになる。アップルは、世界中でMajor League Soccer(メジャーリーグサッカー)の独占ストリーミング権を持っており、「Season Pass」方式で提供している。また、Major League Baseball(米国プロ野球)の金曜日ナイトゲームも配信対象である。報道によれば、F1のストリーミングを Apple TV+ の定額サービスに含めるのではなく、MLS の Season Pass と同様の追加料金オプションとする見通しである。現在、アメリカでF1はケーブルまたは衛星契約の視聴者には ESPN 経由で視聴可能だが、次シーズン以降は少なくとも Apple TV+ の契約が必要になる可能性がある。なお、アップルの CEO ティム・クックは F1 のファンであり、ブラッド・ピット主演の映画 “F1” の成功が、権利獲得への意欲を後押ししたとの見方もある。
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