トヨタは、雨の“サーキット・オブ・アメリカズ”でFIA世界選手権(WEC)第5戦の公式練習日を終えた。 テキサス州オースティンは、朝から曇天と、時折激しい雨に見舞われたが、TS030 HYBRID #8のアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、そしてステファン・サラザンの3人のドライバーは、公式練習へと臨んだ。
新たにWECの舞台となるサーキットは、前日のテストデーから大きく路面コンディションを変えることとなった。悪天候のため、トヨタ・レーシングは今日の3時間の公式練習セッションでわずか46ラップを消化するに留まった。午前中の公式練習から激しい雨に見舞われる中、チームは、その中で最も効率の良いセットアップを行ったものの、悪コンディションはラップタイム更新を阻んだ。3人のドライバーは、ウェットコンディションでのコース特性にあわせた何種類かのタイヤ性能評価を行った。 午後の公式練習が雨で中断されるまでの25分間で、アンソニー・デビッドソンは10周をこなしたが、その後、雨足が激しくなり、各チームとも走行を諦め、公式練習初日は終了した。TS030 HYBRID #8:(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン)公式練習第1回目:3番手(2分6秒466)36周公式練習第2回目:1番手(2分0秒756)10周 アンソニー・デビッドソン #8: 天気予報通りに悪天候に見舞われて十分な走り込みが出来なかったのは残念。しかし、公式予選前に雨中での走行が出来、TS030 HYBRIDの状態が良いことも確認出来た。まだ完璧なバランスは取れていないが、インターミディエイトタイヤでは良い感じだった。明日はどんな天候になるのだろう。 セバスチャン・ブエミ #8: 午前中、少しコースが濡れた状態で5周だけ走った。オースティンはWECにとって初めてのサーキットということで木曜日にテストデーが持たれ、我々も走ったが、TS030 HYBRIDは感触が良かったのでレースに向けての自信を得ることが出来た。ただ、今日の雨の中では真の実力は分からない。明日の公式予選が気になる。 ステファン・サラザン #8: 午後の酷い天候ではあまり走り込むことは出来なかったが、午前中のウェットコンディションではまずまずのセットアップを見つけることが出来た。TS030 HYBRIDは好調で、良いレースが出来るだろう。明日の公式予選も天候次第というところがあるが、良い週末を迎えられそうだ。明日21日(土)は8:40(日本時間22:40)から1時間にわたる最終公式練習のあと、13:35(同22日3:35)から25分間の予選が行われ、6時間の決勝レースは22日(日)11:00(同23日1:00)にスタートが切られる。
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