トヨタは、“オキシコドン”と呼ばれる麻薬成分を含む錠剤を密輸したとして、麻薬取締法違反容疑で逮捕された米国人女性常務役員のジュリー・ハンプ容疑者(55)が辞任したことを発表した。ジュリー・ハンプ容疑者は、6月30日に弁護士を通じて辞任届を提出し、トヨタは同日付で受理した。トヨタは声明で「このたびは、弊社常務役員ジュリー・ハンプ氏の件で、世間をお騒がせすることになり、改めて、お詫び申し上げます」とコメント。
「6月30日、ハンプ氏より、弊社常務役員職辞任届が参りました。弊社といたしましては、ハンプ氏の逮捕以降、世間を大変お騒がせし、多くの方々にご心配やご迷惑をおかけしていることを勘案し、ハンプ氏の届を受け入れることといたしました」「ハンプ氏の常務役員への登用は、日本国籍ではない役員が日本に常駐するという弊社にとって初めての経験であり、大きな決断でもありました。弊社といたしましては、今回の件を踏まえ、世界のどこでも社員が安心して働き、活躍することができるよう、改善すべき点はしっかりと改善した上で、「真のグローバル企業」を目指し、国籍、性別、年齢などにかかわらず、多様性を尊重し、「適材適所」の考え方に基づいた人材登用を今後とも進めてまいる所存です」「今回のハンプ氏の件につきましては、現在も捜査が継続しており、弊社よりご説明できる内容が非常に限られておりますので、このようなステートメントを発表させていただきました。何卒、ご理解賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」