レクサスは、今年6月のLEXUSホバーボードの発表後、バルセロナ・クベリャスでのテストを成功裏に終え、2015年8月5日、そのプロジェクトの全容を発表した。「レクサスは、不可能と思われることを可能にするため、技術・デザイン・イノベーションのすべての限界を押し上げようという想いをもってこのプロジェクトに着手した」とLexus InternationalのExecutive Vice President マーク・テンプリンは語った。
「“SLIDE”というこのプロジェクトでは、動き(motion)を通して楽しさを創造したいという、私たちと同じ情熱を持ったパートナーと協力した。レクサスの専門知識をもってしてもホバーボードの制作は簡単ではなく、試行錯誤の繰り返しだった。パートナーと決意を一つにして、レクサスのデザインや技術に対する想いを形にした「Amazing in Motion」を作り出すことができた」LEXUSホバーボードのプロジェクトは、磁気浮上技術を専門とするIFW Dresdenおよびevico GmbHからの科学者チームの協力のもと、18か月前に始まった。ホバーボードのテストライダーを務めた、プロスケーターのロス・マクグラン3により、ドイツ・ドレスデンで大がかりなテストが行われ、その後もプロジェクトチームはテストを重ね、ホバーボードの限界に挑戦し続けた。「20年間スケートボードをしてきたが、摩擦のない状態でホバーボードに乗るためには、特に姿勢やバランスについては一から技術を習得しなければならなかった。全てが新しい経験だった」とホバーボードのテストライダー、ロス・マクグランは語っている。6月の発表以来、LEXUSホバーボードのテストは、スケートの要素と技術を組み込んだ特設のホバーパークにて進められた。ホバーパークに敷設するため、最長200メートルに及ぶ磁気のレールがドレスデンの施設からバルセロナに運ばれた。そのレールを利用して、従来のスケートボードでは実現し得ない、水面上を走行するというような技も実現することができた。数々の受賞歴を持つ、ヘンリー=アレックス・ルビン監督によりその様子は撮影され、動画が公開された。LEXUSホバーボードは低温保持装置を2つ備えており、その中で超電導体が液体窒素によりマイナス197度に冷却され、永久磁石のレールの上に置かれることで、浮上する。「レールの磁場がホバーボードの超電導体の中に「凍結」されることで、ボードとレールの間に一定の距離が保持され、浮くことができる。この力は、ホバーボード上で人が立ったりジャンプしたりできるほど強いものだ」とevico GmbHのCEO、オリバー・デ・ハスは語っている。LEXUSホバーボードの動画「SLIDE」には、2015年北米国際自動車ショーでワールドプレミアした高性能スポーツセダンGS Fが登場する。当動画はLEXUSの創造力と革新性を表現するLEXUS「Amazing in Motion」キャンペーン第4弾の一環である。