トヨタは、F1イタリアGP決勝レースで、ティモ・グロックが11位、ヤルノ・トゥルーリは14位だった。ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックは、ポジションアップを狙い、燃料を非常に多く積んで、中位集団から走行をスタート。しかし、スタートで出遅れ、トヨタの2台はレースをほとんどを中嶋一貴の後ろで過ごす。終盤にはチームメイト同士で争うなどのバトルはあったが、ポイント争いに絡むことはなかった。
ティモ・グロック (11位)「狙っていた結果ではなかったが、少なくとも、バトルを展開できた。ピットインからトラックに戻ったときすでにヤルノとのバトルは始まり、僅差で彼が前に出た。それから終盤、彼が中嶋一貴を追い抜こうとするのが見えたが、ヤルノは縁石に当たりバウンスして大きく膨らんだ。私たちは素晴らしいバトルを繰り広げ、正々堂々とそれをやった。結局、私は内側にいて、戦いを制した。概して、このレースの特性を最大限に活かすことは決して易しいことではなかったが、シンガポールGPのトラックはまた違い、クルマも少し改良するので、十分なチャンスがあるはずだ」ヤルノ・トゥルーリ (14位)「難しい決勝になると予想したが、その通りになった。決勝のほとんどを中嶋(一貴)の後ろで過ごすことになり、もっと速く行けると思ったが、追い抜くのは難しかった。終盤、私は正直、刺激が少なく、チャンスを果敢に狙った。ほんの狭いスペースを見つけるとすぐに突っ込み、ブレーキをとても遅らせた。仕掛けたものの、そこに十分なスペースはなく、ついてないことに、縁石にぶつかり、ティモと少し競うことになった。ティモとの競り合いも心地よく、楽しめた。私は常に外側のラインにいたものの、少しでもアクションを取るほうが良かったので戦い続けたが、結局、11位か14位かはあまり大きな違いではなかった。いずれにしても、そうでもしないと、私にはエキサイティングなレースではなかったので、行動を起こしたい」新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)「是が非でもポイント獲得をめざしたが、序盤でポジションをロスしたのが最後まで響いてしまった。サーキットの特性を考え、第1スティントを非常に長く取る作戦は正しかったが、ピットインの時点で、ポイント圏内の車との差を十分に詰めることが出来ず、思った様な結果を出せなかった。次はシンガポール、鈴鹿での日本GPと連戦になるが、クルマのアップデートも行い、上位へのチャレンジを続ける」山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)「フラストレーションがたまる予選の後の決勝も、残念な結果になったが、モンツァのレースは厳しいだろうと思っていた。少なくともヤルノとティモが、レース終盤にバトルをして、ファンの方々に白熱したアクション、ファイティング・スピリッツを見せられた。モンツァは、クルマに独特な要求をする、特別なサーキットなので、次のシンガポールでは良くなると信じている。次戦は全く違うタイプのトラックとなり、もっと上位の結果を目指し頑張る」F1イタリアGP結果:F1イタリアGP:バリチェロが今季2勝目、ブラウンGPが1-2!
全文を読む