トヨタは、F1中国GPの決勝レースでティモ・グロックが7位、ヤルノ・トゥルーリはリタイアだった。ピットスタートを選んだティモ・グロックは、序盤にフロントウィングにダメージを負うも、徐々に順位をあげ、7位でレースを終え、2ポイントを獲得した。6番手からスタートしたヤルノ・トゥルーリだったが、17周目にロバート・クビサに後方から衝突され、マシンのリアを大きく損傷し、リタイアした。
ティモ・グロック (7位)「ピットレーンからのスタートになったが、最後にはポイントを稼ぐことができて嬉しい。特にスタート直後が厳しいレースだった。後方で走っていると、何も見えず、まるで目隠しして運転しているようだった。数台を追い越したが、ニック・ハイドフェルトと接触したとき、フロントウィングにダメージを負ってしまった。視界が悪く、ブレーキングポイントをミスして、彼のクルマの後ろにぶつかってしまった。フロントウィングの修理のため、数周早くピットに入った。その後、前方にクルマがいない状態での5、6周は、とても早く走ったが、キミ・ライコネンの後方につけたときには、追い抜けずにペースダウンした。また、オ−バーテイクポイントの水たまりが見えず、苦労した。最終的には7位まで追い上げることができた。」ヤルノ・トゥルーリ (リタイア)「ついていない日だった。水たまりがたくさんでき、タイヤが浮いてクルマの操作がきかず、難しいコンディションのレースだった。セーフティカーに先導されたスタートはうまく行き、初めの数周はペースも良かった。だんだんグリップを得るのに苦労するようになり、ペースがつかめず、走れば走るほど、路面をつかめなくなった。17週目で後ろから衝撃を感じ、リアウィングがなくなってしまった。ピットに戻ったが、レースを続けるにはダメージが大きすぎた。昨日までの状況から分かるとおり、我々のクルマは先頭集団の中にいるので、次のバーレーンに期待したい。」新居章年 (シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター)「レース直前に、天候を見て作戦を変更したティモが、ピットスタートから力強い走りで、7位に入賞してくれ、何とかポイント獲得が出来た。しかしヤルノは追突され、リアウイングが壊れて、ピットで修復を試みたがリタイアせざるを得なかった。来週のバーレーンでは、フリー走行、予選を完璧にこなして、レースで表彰台を獲得し、是非今回の悔しさを晴らしたい。」山科忠 (TMG会長 兼 チーム代表)「昨日の予選はあまり上手くまとめられなかったが、ティモはあきらめず戦った。スタートの時と、ピットストップから戻ったとき、後方からのスタートになったにも関わらず、何台をも追い抜き、チームは2ポイントを得ることができた。ヤルノは6番手グリッドの順位を生かすことがあまりできなかったので、何が問題なのかデータを分析しなければならない。ヤルノの予選は良かったので、次のレースでも表彰台を狙ってくれると信じている。勝利を目指し、チーム全員、バーレーンでも頑張りたい。」
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