トヨタは、F1ヨーロッパGP予選で、ヤルノ・トゥルーリが7番手、ティモ・グロックが13番手だった。Q1では、ヤルノ・トゥルーリがセッション終了間際にトップタイムを出して1番手、ティモが7番手に入った。Q3では、ヤルノ・トゥルーリが4番手に入り第3セッション進出を決めたが、ティモ・グロックは13番手となり、Q3進出を逃した。Q3に進んだ、ヤルノ・トゥルーリは7番手グリッドを獲得した。
ヤルノ・トゥルーリ (7位)「昨日の難しい公式練習の後に、我々は私の今日のセットアップを完全に変えたんだ。しかし、午前中にギアボックスのオイルポンプに問題が起きたため、そのセットアップを十分に試すことができなかった。そのため、今日の午後の予選で、私は何も分からない状態でドライビングをしなくてはならなかったのだけれど、今まで培ってきた経験を活用して、とにかく一生懸命集中し、第3セッション進出を決めることができた。ラストの周回でミスをしてしまったけれど、今日達成した結果には非常に満足している。また、クルマの改善の度合いと、我々がいつも10位以内に入りポイント獲得のために戦うことができているという事実も喜ばしいと思っている。そしてそれがまた、明日の我々の目標だよ。このことは重要なことであり、現実的なことでもある。明日は面白いレースになるだろうね。ここでは、どこのサーキットと比べても色んなことが起こりそうだし、素晴らしいイベントになるだろう」ティモ・グロック (13位)「何が良くなかったのかは分からないが、第2セッションで走行をまとめることができず、セッションが終わってしまった。10位以内に入れるチャンスが確実にあったのだけれど、最終的には、難しい予選になってしまったよ。私にとって、プライム・タイヤはうまく機能しているように思えたのだけれど、第2セッションのラスト周回の第1セクターで、タイヤに熱を入れることに手こずってしまった。そのため、今日は私にとってはうまくいかなかった。昨晩急にひどい風邪に見舞われて、気分があまり優れなかったのだけど、それは言い訳にはならないね。クルマは十分良かったと思うけれど、ただ良い結果に繋がらなかった。もちろん、明日はポジションを上げるために我々は最善を尽くすつもりだよ。セーフティカーがコースに出る時間があるかもしれないから、我々は、自由な戦略が取れることを極力活かすつもりだ。」パスカル・バセロン シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー「全体的に見て、難しい一日となり、残念な予選結果となってしまった。昨日は、特にティモに関して、とても競争力のある金曜日だったのだが、今日は状況が一変してしまった。ヤルノは午前中の公式練習の際、ギアボックスのオイルポンプに問題があったため、実質的に走ることができなかったのだが、ファンタスティックな仕事をしてくれた。ギアボックスの問題は彼を止めることなく、第3セッションのラスト周回は別として、彼のすべての走行は素晴らしかった。ティモは、今日は昨日と同じようにはうまくいかなかった。第1セッションでは速いペースで走行していたのだが、第2セッションでは期待していたほど速くはなかったので、何が起きたのか調べなくてはならない。夜を通して降っていた雨のせいで、コースは今日再びグリーンになっていたが、タイヤの状況は明らかだ。我々にとって好ましいのは、明日セーフティカーが導入された際、両方のクルマがセーフティカー導入中の同じタイミングにとらわれなくてすむ、良いポジションにいることだ」新居章年 技術コーディネーション担当ディレクター「今日は目標の半分も達成できずに本当に残念。金曜日から車のバランスに満足していたティモは、予選第2セッションでタイムをまとめられず、予想外の予選結果に終わった。ヤルノは午前の公式練習第3回目の際、トランスミッションに小さな不具合があり、結局新しいセットアップは公式練習を経ず予選で取り入れることとなった。しかし見事に予選第3セッションに進み、7番グリッドを確保したのはさすがといえる。ここは市街地サーキットであり、セーフティーカーが出ることも考えられる。ティモは今から燃料搭載量も決めることが出来る利点を活かして、様々なケースを想定した準備をし、ヤルノとのダブル入賞を再現したい。」
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