トロロッソのチーム代表フランツ・トストは、ホンダがF1でマクラーレンと3年間のパートナーシップを過ごしていたにも関わらず、車体についての知識をほとんど持っていなかったことに“ショックを受けた”と語った。ホンダは、2018年からトロロッソへのF1エンジン供給を開始。第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが、F1復帰後のベストリザルトとなる4位入賞を果たした。
最終的にトロロッソ・ホンダは33ポイントを獲得してコンストラクターズ選手権9位でシーズンを終了。2019年からはルノーとの長年のエンジン契約を終了したレッドブル・レーシングにもF1パワーユニットの供給を開始する。「非常に良い協力関係を築けたし、非常に良いビジネス関係を築いている。我々の側で何かを検出すれば、一緒に座って議論し、解決策を見つけようとしている」とフランツ・トストは Autosport にコメント。「ホンダを最初のミーティングを行った際、私はショックを受けた。なぜなら、彼らがシャシーやパワーユニットに関連することを知らなかったからだ」「新しいパートナーを迎える際にはまずはどの部分に集中する必要があるかを見つけだすためにじっくりと議論する必要がある。だが、それは非常に迅速かつ順調に進んだ。彼らは完全にオープンだったし、我々の方もそうだったからね」ホンダは、マクラーレン時代との最大の変化としてトロロッソとのコミュニケーションを挙げている。マクラーレンは、ホンダに明確な要件を設定し、それが達成されないことでフラストレーションを溜めこんでいったが、フランツ・トストは、トロロッソはコラボレーションの改善させることにしか関心がなかったと語る。「トロロッソの哲学は全体的に透明であるということだ。なぜなら、我々の唯一の目標は成功することだからだ」とフランツ・トストはコメント。「チーム内に政治はまったくない。我々は本当に良い関係を築いている」トロロッソは、ホンダのF1パワーユニットのクオリティは、マクラーレン時代に考えられていたものよりも優れていたと明言している。フランツ・トストは、2018年がチームにとって厳しい移行期間になることを覚悟していたが、その予想はッホンダのエンジンによって凌駕されたと認める。「去年、私は簡単なシーズンにはならないだろうとかなりはっきり言っていた。解決しなければならない技術面のトピックがあったからね。だが、最終的にホンダのパワーユニットはトロロッソのシャシーよりもはるかに優れたパフォーマンスを示していたと言わなければならない」とフランツ・トストはコメント。「それは我々の欠陥の方がパワーユニット側よりもはるかに多かったことを意味する。我々はクルマに我々自身の欠陥を抱えていた。それは我々をさらに制限していたと言っていいだろう。パワーユニットではない。パワーユニットは問題なかった」