トロ・ロッソは、2016年F1マシン『STR11』をプレシーズンテスト初日となる2月22日にカタロニア・サーキットで発表。その後、カルロス・サインツがSRT11の初走行を行う。トロ・・ロッソは、親会社のレッドブルとルノーとの紛争に巻き込まれ、2016年のエンジン決定が遅れ、最終的に2016年はルノーから2015年型のフェラーリへとパワーユニットを変更することになった。
作業開始の遅れとエンジン変更に対応するために、トロ・ロッソはSTR11の準備のために新たに100名のスタッフを追加している。トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは「現在、トロ・・ロッソでは480名が働いている」と Autosprint にコメント。「作業開始が遅れたため、クルマを造るために3交替シフトで作業するためだ。3月までには英国の風洞で作業するスタッフを含めて380名まで減らすつもりだ」トロ・ロッソは2016年シーズンにむけて準備ができているかと質問されたフランツ・トストは「そうだね。もっと時間はほしいが、我々の技術部門には限られた時間を最適化できる経験豊富なスタッフがたくさんいる。また、2015年よりも今年はテスト開始が遅い。楽観的に考えている」と述べた。しかし、トロ・ロッソにとってさらに複雑なのは、レッドブルとエンジン供給元が違ってしまうことで、協力できる部分が少なくなったことだ。「残念ながら、そうだ」とフランツ・トストはコメント。「例えば、以前はハイドロリックに関して我々は一緒に作業していた。今は全てを自分たちでやらなければならない。我々の協力はそれほど激しくはない」また、トロ・ロッソは自身のギアボックスを採用している。「フェラーリで走れるようになるは“2017年のボックス”だ」とフランツ・トストはコメント。「新しいエンジン供給元を探していたとこい、ギアボックスの作業はすでに進んでいた」「状況がどのように展開するか見てみよう。フェラーリのギアボックスの方が信頼性があり、実際的で安いのであれば、我々はそれを使うだろう」しかし、フランツ・トストは、将来的にトロ・ロッソとレッドブルが再びより密接な関係になることを願っている。「経済的な理由を含め、おそらく我々は再び同じエンジンを使用することになるだろう」「通常、F1におけるチームの経済構造は、世界的なトレンドとは一致しない。多くの大手自動車メーカーは協力しているが、F1ではまだ並行してお金を使っている。各チームが独自の詳細を進め、独自の風洞を持っている」「我々はもっと大きく協力すればセーブできるはずのお金を大量に使っている。それだけでなく、クルマはより近くなり、レースはより面白くなるだろう」「それがディートリッヒのビジョンだ。ありがたいことに、彼は長期に目を向けられることを証明している。だが、いかなる協力にも反対する技術的なアドバンテージを持っているチームがいる。我々に関しては、レッドブルとの技術的な協力が将来にとって重要だ」フランツ・トストは、1年落ちの“旧型”フェラーリエンジンを使用することは心配はしていないと主張する。「このエンジンがそれほど古いとは思わない。昨シーズンの最後のレースでトップとほぼイコールだった」
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