SUPER GTメーカーテストがオートポリスで行われ、ホンダの2017年型GT500マシン『NSX-GT』の初テスト走行が行われた。ホンダは、新型NSXが市販されたことで、今季型のNSX CONCEPT-GTからいよいよCONCEPTが外れた新たな名称“NSX-GT”をボディに刻んだニューマシンをオートポリスに持ち込んだ。
フロントとサイドに新たな空力パーツをまとったNSX-GTは、まず山本尚貴がステアリングを握って9時過ぎにコースを1周。気温14度、路面温度17度を寒い朝だったが、サーキットの上空には目の覚めるような青空が広がっていた。入念にチェックを行った後、NSX-GTは数周走ってピットインを繰り返し、23周をこなしてシェイクダウンは無事終了。ホンダの松本雅彦プロジェクトリーダーは「まずは25%ダウンフォースレスという規定に沿ったものを作りました。フロントデザイン、顔のイメージなどは市販のNSXに忠実なものとしました。空力は冷却を考慮したものです。シェイクダウンはトラブルなく終えられ良かったですね。これからいろいろなものを洗い出して確認、そして多くのデータを集める予定です」とひと安心の表情を浮かべた。またドライブを担当した山本尚貴は「何よりちゃんと走ってくれたのが良かった。スピードも上げられてないので、今日の午前中だけで新車を判断するのは時期尚早かと思います。頭の中ではダウンフォース25%減というのがあったのですが、確かに低速コーナーの速度は抑えられるのかなと思います。ただ高速コーナーではそんなにダウンフォースが減ったという感じではありません」と満足そうな表情を見せた。タイム的にはLC500に次ぐ、1分36秒前半だった。午後1時からの1時間はホンダの専有走行枠となり、伊沢拓也がNSX-GTを駆ってテストメニューをこなした。午後2時からの2時間は3台が走行。この日最も温度が上がり、気温は22度、路面温度は34度まで達した。NSX-GTは少々長くピットに入っている時間もあったが、伊沢拓也、そして終盤には塚越広大がドライブ。1分35秒6までタイムアップした。テストは26日(水)まで行われる。
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