2022年 スーパーGT 第2戦の公式予選が5月3日(火)に富士スピードウェイで行われ、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)の阪口がGT500クラスのポールポジションを獲得。GT300クラスは、開幕戦に続いてNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)の山内がクラス予選1位となった。
第2戦予選日の富士スピードウェイは朝から好天となり、昼前には気温は20度近くにもなった。だがGT500クラスの予選Q1の10分間が始まる午後3時33分頃には気温が16度まで下がったため、Q1出走の15台はすぐにコースインすると3~4周かけて入念にタイヤを温めていく。そして残り4分を切ったあたりからタイムアタックに入った。残り2分となって、まずアタックしたのはNo.12 カルソニック IMPUL Z(平峰一貴)で1分27秒940のターゲットタイムをマークする。その後、No.37 KeePer TOM'S GR Supra(宮田莉朋)が1分26秒340と大きく更新して、トップに浮上した。このまま37号車がQ1トップかと思われたが、チェッカーラップにNo.36 au TOM'S GR Supra(坪井翔)が1分26秒301を記録してトップの座を奪い取った。3番手にはHonda NSX-GT勢のNo.8 ARTA NSX-GT(福住仁嶺)。4番手にはNissan Z GT500のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹)が続き、5番手はNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正)と、3メーカーが拮抗したQ1となった。また、昨年第2戦のポールシッターであるNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資)はギリギリの8位でQ1をクリア。一方、開幕戦岡山でポール・トゥ・ウインを決めたNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(山下健太)は、9番手でQ2に進出できず。開幕戦3位のNo.23 MOTUL AUTECH Z(松田次生)も11番手と、ここで予選を終えてしまった。Q2も定刻の午後4時11分から10分間で行われた。Q1上位となった8台は、開始からすぐにコースイン。終盤のアタックに向けて、入念なタイヤウォーミングアップを行う。そして残り4分を切り、各車はアタックモードに。残り2分となってまずはNo.36 au TOM'S GR Supra(ジュリアーノ・アレジ)が1分26秒974のトップタイムを記録。続いてNo.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)が1分26秒569で上回ると、各車が自己ベストを更新して争いは激しくなっていく。その中で、際だった速さを見せたのがヨコハマタイヤを装着する2台だ。No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(阪口晴南)は1分26秒149を記録してトップに出ると、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(平手晃平)も1分26秒449と2番手につける。そして19号車の阪口はチェッカーラップに1分26秒137とベストタイムを更に縮めて、その座を確定した。TGR TEAM WedsSport BANDOHのポールポジションは昨年第7戦以来で、ゴールデンウィークに開催される第2戦の富士では連続獲得となる。また、阪口は昨年の開幕戦岡山以来の2回目だ。また、TOYOTA GR Supra GT500にとっては、富士で2020年最終戦からの4連続となった。予選2位は24号車で、ヨコハマタイヤの2台がワン・ツーを占める。3位はNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z (高星明誠)で、Z勢が続く形となった。Honda NSX-GT勢は1分26秒462までタイムを詰めた5番手の8号車が最上位だった。明日の決勝レースは今季最長となる450kmだ。長丁場の第2戦は何度もトップが入れ替わる激しいレースになりがちだ。気温や路面温度も予選と変われば、今日の順位通りには行かないだろう。どんなレースが繰り広げられるか? 第2戦富士の決勝は午後2時30分にスタートする。GT500クラスNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra国本雄資今の気持ちは本当にうれしいです。速いドライバーがチームメイトですごくうれしい! むちゃくちゃうれしいです! 今シーズン結構苦労も多くて、でもタイヤ開発ですごくいっぱいテストをさせてもらって……。こうやってみんなの、ヨコハマタイヤさんとTCDさん、チームのがんばりがこういう結果となって表れたのがうれしいです。あとチーム体制も大きく変わって、ドライバーも、チームのエンジニアも変わり、その中でマサさん(坂東正敬監督)が僕たちにやりやすい環境作りをしてくれました。そういうところでも、マサさんを喜ばせることができたのがうれしいです。とにかくポール(ポジション)を獲れたことがうれしい!今日を振り返ると、公式練習ではクルマの調子があまり良くなく、タイヤ選択で悩ましい部分があり、あとは天候の変化も結構難しくて、最後の最後まで悩んで予選に行きました。(自身が担当した)Q1はギリギリだったんですが突破することができて、そこからQ2に向けて(阪口)晴南くんがすごく集中してやってくれたので。すごく速いタイムが出ました。いい仕事したなと。すごくうれしいです!久々に(新型コロナウイルス禍の)行動制限がないゴールデンウィークなので(決勝日も)たくさんのお客さんが来ると思います。その中でGT500クラスのみんなとレースを盛り上げたい。最後、笑って終われるようにたくさんのお客さんの前でいいレースをしたいです。阪口晴南こんな気持ちいいアタックをさせてもらえたことに、まず感謝したいと思っています。公式練習からあまりうまく行ってなくて、その中で予選に向けてこうしたらいいんじゃないかとふたりで話し合って、うまく行ったと思います。最後(Q2で)、僕がアタックさせてもらいましたが、それまでにたくさんの人が関わって、携わってくださったので、こうやって気持ちいいアタックをさせてもらいました。今、全員名前をあげられるかわからないですが、TCDのみなさん、ヨコハマタイヤのみなさん、そしてチームのみなさんに感謝したいと思っています。国本(雄資)選手からも(発言が)ありましたが、坂東(正敬)監督がやりやすい環境……、ルーキーや若いドライバーにもやりやすい環境を作ってくださって、僕もチームに加入してまだ4、5ヶ月だと思わないくらい、ずいぶん前から一緒にいるような感じでお話しさせてもらっています。そこが大きくて、あとは結果でなんとしてでも返したいという気持ちでアタックして。それが実って良かったし、国本さんからも細かいアドバイスをしてくれたので自分のアタックに活きました。全員に感謝したいと思います。今日の予選もすごく気持ち良かったんですが、それはたくさんのお客さんがいるお陰。ファンの皆さんには感謝しています。多くのお客さんのいるグランドスタンドを見ると僕たちも“レースをやるぞ!”という気持ちになるので...