ザウバーは、F1ベルギーGPで多発したフェラーリのF1エンジンの問題によって妥協を強いられ、アップグレードの進歩が覆い隠されたと考えている。財政難に陥っていたザウバーだが、ロングボウ・ファイナンスへの売却が完了し、ようやくC35の開発を進められるようになった。ザウバーは、F1ベルギーGPにショートノーズを採用した新しいフロントウイング、ディフューザー、フロントおよびリアのブレーキダクトを投入。
しかし、マーカス・エリクソンは冷却システムの問題によってエンジン交換とピットレーンスタートを強いられ、フェリペ・ナッセはミスファイアを含めた問題に見舞われた。「パワーユニットのいくつかの問題によって妥協を強いられ、週末全体が難しかったです」とモニーシャ・カルテンボーンは述べた。「空力バッケージが入ったことを考えれば、有望だとは思います。すでに空力特性がどのように向上したかを確認することができますが、あのような問題に見舞われるのは良いことではありません」「我々がコントロールできない多くのことによって妥協を強いられたことでフラストレーションを感じました」「マーカスのマシンには、予選でそれら全ての問題が発生しました。非常に良いラップを開始していましたが、次に耳にしたのはエンジンパワーに問題があるということでした」「我々のエンジンサプライヤーがモンツァまでにそれらの問題を解決してくれることを願っています」マーカス・エリクソンは、2周後に6速ギアを失ってリタイア。フェリペ・ナッセは、スタートで11位までに順位を上げたが、デブルを拾ってパンクし、残りのレースが妨げられた。期待外れな結果にも関わらず、フェリペ・ナッセは、導入されたサウバーのアップグレードによって楽観的だ。「僕に言えるのは、それは前進だったということだけだ。クルマのフロントをより強くした」とフェリペ・ナッセはコメント。「まだリアのグリップ、リアのダウンフォースを逃しているのは事実だけど、完全なダウンフォースパッケージに戻さなければならないトラックでは、もっと良い結果を出せるかもしれない」マーカス・エリクソンは「金曜日は両方のセッションでトップ15にいて有望だったし、新しいパッケージが僕たちをミッドフィールドにより近づけてくれたのはポジティブなことだ」「それは僕たちにより強いフロントエンドをもたらした。それが主な違いだ。かなりうまく機能している」「改善されたパフォーマンスはアップデートによるものだ。それらは有望なことを示しているし、パッケージからもっと多くを見い出せると考えている」