ザウバーは、F1シンガポールGPに“新しいコンセプト”と評する大幅なアップデートを持ち込んだ。有望なスタートを切ったザウバーだが、限られたリソースで好調を維持することができず、現在はコンストタラクターズ8位まで落ちている。ザウバーは、ウィリアムズやレッドブル、そしてマクラーレンが採用する新しいショートノーズを特徴とした大幅アップデートの開発に集中してきた。
アップデートには、新しいフロントウィング、リアウィング、エンジンカバー、フロントとリアのダクトも含まれており、スリムなマシンにはあたらしいフロントロアーモノコックとリアディフューザーも投入された。「多くのアップデートでクルマは明らかに異なっているし、もちろん、それが良い前進になることを願っている」とマーカス・エリクソンはコメント。「チーム全体にとって刺激的なことだ。僕たちはアップデートをずっと待っていたし、ここでそれらが投入されるのをわかっていたからね」フェリペ・ナッセは、今週末と残りのシーズンでチームが学ぶことができる全てのことが2016年に直接的な影響を及ぼすと述べた。「今週末、僕たちは楽しみにしているものを持ち込む」とフェリペ・ナッセは述べた。「(3月の)オーストラリアから初めてのきちんとしたアップデートだ」「トラックでそれらの数値を確認することが重要だ。それは2016年マシンのガイドになるだろう。僕たちは改善しなければならないエリアをわかっている」「主にダウンフォースに関してはオールラウンドの改善と言えるけど、特定のポイントではなく、パッケージの全体的な概要だ」チーム代表のモニーシャ・カルテンボーンは、新しいショートノーズが1回目のクラッシュテストで合格したことを明かし、“妥協ではなく、アップデートの重要な点はパフォーナンスを見い出すこと”だと述べた。「しかし、同時に新しいコンセプトをスタートする場合は、我々が進んでいる方向が正しいかを確認することも重要です」
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