ザウバーのロシアとの救済契約が、崩壊の危機にあるという報道が続いている。8月にF1は夏休みに入ったが、ザウバーは、ロシアからの総額8000万ユーロ(約102億円)に上る支援が受けられないかもしれないという報道の火消しに追われることになった。「一部メディアが、噂や誤報を世界に流してしまうことに驚いている」とザウバーは声明を発表。
また同じ声明のなかで、ザウバーは、父親が契約の重要な人物である10代のロシア人ドライバーであるセルゲイ・シロトキンとの契約は“適切”なものであると主張した。しかし、Welt am Sonntag は、それが“正反対のことを証明している文書”だと報道。実際、セルゲイ・シロトキンの父親オレグ・シロトキンは、契約にサインするために今週スイスへ旅立つとロシアに日刊紙 Izvestia に述べた。「他の類似した(ペイドライバー)契約とそれほど異なるものではないと思う。通常、それらは2000万ユーロ(約26億円)〜3000万ユーロ(約49億円)だ」とオレグ・シロトキンは述べた。Welt am Sonntag は、ザウバーの短期的な存続は、それらのスポンサー契約を成立させることにかかっていると報道。また、報じられたところでは、エンジン供給元のフェラーリは、長期間未払いになっている1800万ユーロの半分をすぐに支払うよう要求しているが、ザウバーはまだその3分の1しか支払えてないとし、状況は今週末のベルギーで危機に陥る可能性があるとしている。