ザウバーのモニシャ・カルテンボーンCEOは、F1日本GPで小林可夢偉の表彰台が、可夢偉の将来に影響することはない述べた。セルジオ・ペレスのマクラーレン加入が発表されて以降、小林可夢偉が座っているもうひとつのシートについての話題が絶えない。小林可夢偉は、母国の大声援のなか鈴鹿サーキットでF1初表彰台を獲得。来季もシートを維持できる実力を証明した。
しかし、モニーシャ・カルテンボーンは、チームはすでに小林可夢偉の実力を十分理解しており、一度の好成績で来季のラインナップが左右されるものではないと述べた。表彰台が小林可夢偉の将来にどのような影響を及ぼすのかと質問されたモニーシャ・カルテンボーンは「実際、我々にとっては少しも変わっていません。それは逆ではないでしょうか」とコメント。「たとえ彼が良い結果を残さなかったとしても、結果を出さなければ来年ここにいないとは言えません」「我々は決定を進めています。彼については十分よくわかっていますし、彼の強さは非常によく理解しているので、このような結果は特に必要としていません」F1日本GPで2年ぶりに表彰台に立ったフェリペ・マッサが来季もフェラーリに残留する可能性が高まったため、現時点ではフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグが来年セルジオ・ペレスの後任としてザウバーへ移籍する可能性が高まっている。小林可夢偉は、残りのシート候補者のままだが、その他の候補者としてハイミ・アルグエルスアリ、シャルル・ピック、エステバン・グティエレスの名前が挙げられている。モニシャ・カルテンボーンは、小林可夢偉の表彰台によって残留の可能性が高まることを望んでいると述べた。「彼自身の地位とキャリアのためにこのような結果が重要になると思います。事実、彼は今年厳しいシーズンを過ごしてきましたからね」「ドライバーとして彼を判断するには慎重にならなければなりません。なぜなら、我々が表彰台を獲得した際の大部分は彼の方が予選で上位だったからです」「彼にはタイヤ、戦略における制約が存在していました。一方、もう一台はリスクをとることができ、そのリスクが結果としてうまくいったのです」「彼は今年、不運だったと思います。幸運を掴み始めても頃だったと思います」