土壇場のペドロ・デ・ラ・ロサのザウバーでのF1カナダGP出走に、2名のドライバーが不満を述べた。ザウバーのリザーブドライバーを務めるエステバン・グティエレスは、セルジオ・ペレスがモントリオールで体調不良を訴えたときにメキシコにおり、マクラーレンのTwitterでデ・ラ・ロサの件を知ったことに不満を口にしている。
パストール・マルドナドに2011年のウィリアムズにシートを奪われたニコ・ヒュルケンベルグも、なぜ自分が呼び出されなかったのか疑問に思っていることを明らかにした。「ザウバーは僕の電話番号を知らなかったのかな?」とニコ・ヒュルケンベルグは Blick にコメント。だが、Auto Motor und Sport は、ニコ・ヒュルケンベルグはC30に乗るには背が高すぎるとし、ザウバーはまだデ・ラ・ロサのシート型を持っているので間違いのない選択だったと主張した。ニコ・ヒュルケンベルグも「最近は、ただF1マシンに乗って走らせることはできない」とその意見に同意した。ペーター・ザウバーも「彼(ヒュルケンエルグ)は我々のマシンには背が高すぎる」と認めた。「それに彼は我々の直接のライバルに雇われている。一方、我々とペドロのマクラーレンには利害対立がない」ペドロ・デ・ラ・ロサは、ザウバーと親しく、2010年にC29でレースをした経験がある。「完全に違ったマシンだが、同じ言語を話す」とザウバーは同意した。それでも、セルジオ・ペレスの代役はデ・ラ・ロサにとっては完全なサプライズだった。「プラクティスまでちょうど10分のところで昼食を済ませていたときに、彼らは僕にマシンに乗るように伝えてきた」とペドロ・デ・ラ・ロサは El Pais はコメント。「自分のギアとヘルメットを取りに走り、マシンに乗って、彼らはシートを合わせようとした。彼らはペダルも動かそうとしたけど、できなかった」「セルジオには悪いと感じているけど、楽しみなギフトだ」ペーター・ザウバーは、そのまま走らせてセルジオ・ペレスの安全面でリスクを冒すよりも、彼の容体についてアラートをあげたチームに感謝していると認めた。「F1で走ることは、トレーニングや訓練、カートを走らせるのとはまったく別のことだ」「彼は成熟を示している。彼だけではなく、他の誰かを負傷させる危険もあった」
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